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2024年 ウィンダム選手権
期間:08/08〜08/11 場所:セッジフィールドCC(ノースカロライナ州)
パン・チェンツェンがアイアンをグラファイト製シャフトに変更した理由
ほぼ全てのアマチュアゴルファーは至極当然のこととして、PGAツアーの選手がアイアンに重くて硬いスチールシャフトを使っていると思い込んでいるだろう。何と言っても、彼らはすごい速さでスイングし、極めて高い精度も持ち合わせているのである。
あなたは「PGAツアーの選手がアイアンにグラファイト製シャフトを使う理由など、どこにある?スイングの遅い人向けなのでは?」と思うかもしれない。
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これについて、GolfWRX.comは「ウィンダム選手権」の水曜日に、最近タイトリストT150アイアンに90グラムのKBSツアーPGI(プレーヤーズ・パフォーマンス・グラファイト)シャフトを装着したパン・チェンツェン(台湾)に会い、近況を確認した。
「実のところ、最近、何人か(シニアのPGAツアーチャンピオンズ)の選手たちと一緒にプレーしたのだけど、その時、僕も試してみようかなと思ったんだ。それで変更してみたんだ。これは軽くて、打ちやすいと感じたね。高い球も打てた。僕はアイアンを少しロフトが立っている(タイトリスト)T150へ乗り換えたんだけど、これだと高い球が打てる。高い弾道が打ちやすいから、簡単にグリーンに止めることができるんだよ」と彼は述べた。
ここ数年、アイアン用に製造されたグラファイト製シャフトは安定性と分散性に関する信頼感が格段に上がったため、最高の選手たちを含む全てのゴルファーにとって、より現実的な選択肢となってきた。現在、複数のメーカーがフレックスや重量の幅が広いアイアン用のグラファイト製シャフトを製造している。
例えば、パン・チェンツェンの使用しているKBSのPGIシャフトは重さの種類が50gから10g刻みで100gまで揃っている。ちなみにPGAツアーで使用されている最も一般的なスチール製アイアンシャフトの重量は120~130gほどだ。
「僕はコロニアルでタイトリストのレップと相談の上、3種類のオプションを試してみた。KBSの90gのオプションが完璧だと感じた。過去の自分のアイアンシャフトを振り返ってみると、プロジェクトX 6.0から(トゥルーテンパー)ダイナミックゴールドAMTに乗り換えているんだけど、これは長いアイアンになるほど軽くなるシャフトだった。だから、テクノロジー的に見ると、より軽いシャフトへ移行する傾向にあって、その上、安定性は毎年のように向上しているんだ。シャフトが軽ければ、スイングの速度は上がるし、それは確実にボール初速が速くなることを意味するからね」
どういうわけか、グラファイト製アイアンシャフトには好ましくないレッテルが貼られているが、彼はそれを気にせず、パフォーマンスがより優れていることを拠り所にしている。
「冗談のネタにしているけれど、僕は気にしていないんだ。長いアイアンで、自分の飛距離が打てるからね」
見た目からグラファイト製アイアンシャフトを拒否する見栄っ張りのアマチュアは、PGAツアープレーヤーらがグラファイト製シャフトに乗り換え、パフォーマンスの向上を目の当たりにしているという現実を直視すべきだろう。新たにグラファイト製シャフトのアイアンをバッグに入れたパン・チェンツェンは7月「ジョンディアクラシック」で、今季ベストの2位タイになった。
遂にあなたも試すべき時が来たようだ。
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)