2024年 全英オープン
期間:07/18〜07/21 場所:ロイヤルトゥルーン(スコットランド)
“錆びたウェッジ”が話題に!? タイガー・ウッズの「全英」ギアに変化
◇メジャー最終戦◇全英オープン 事前(17日)◇ロイヤルトゥルーンGC(スコットランド)◇7385 yd(パー71)
タイガー・ウッズが自身3度目となるロイヤルトゥルーンでの「全英オープン」に挑む。過去に同コースで開催された際には、1997年に24位タイ、2004年に9位タイに入った。16年大会はけがで欠場している。
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大会を目前に控え、ウッズは本番で使用するギアを絞ってきている。最大のサプライズは、彼が練習ラウンドで5Wをバッグに入れていたことだ。
過去のリンクスでの試合において、ウッズは長い番手を1W、3W、2Iとすることが多かった。普段の米国のコースで使用する5Wと比較すると、2Iはウッズのトレードマークであるスティンガーショットを簡単に打つことができ、風の強いリンクスに最適といえる。
しかし、今週の練習会場でのレポートを見ると、2Iではなく、テーラーメイドM3の5Wを使う方針に傾いているようだ。パインハースト No.2で開催された今年の「全米オープン」で2Iを使っていたことを踏まえると、この変更には興味深いものがある。
もうひとつのポイントは、パターのバックキャビティに鉛テープを貼っていることだ。これはウッズが過去の全英で何度も行なってきた調整であり、スコットランドの遅めのグリーンに対し、よりヘッドの重いパターを好む点に起因する。一般的に、選手は速いグリーンで軽めのヘッド、遅いグリーンで重めのヘッドを好む傾向にある。わずか数グラムの鉛テープとはいえ、重くなったヘッドはストロークを通じてパターヘッドを安定させるのに役立つ。
また、SNS上では“錆びたウェッジ”に注目が集まっている。ウッズのテーラーメイド MG4が錆びて見える理由は、「メッキなし」仕上げとなっているところにある。一般販売されているウェッジのほとんどは、耐久性を上げるためにメッキが施されているが、ツアープロの多くはメッキなしで、錆びた見た目を好む。時間が経過し、ウェッジが湿気にさらされるほど、錆びは目立つようになる。錆びはパフォーマンスを妨げることも補助することもないが、ウェッジに残ったスイートスポットの打痕は、はたから見てかなりクールである。
<タイガー・ウッズの最新クラブセッティング>
ドライバー:テーラーメイド Qi10 LS
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD-VF(重さ60g台、硬さX)
フェアウェイウッド:テーラーメイド Qi10 ツアー(3番)、テーラーメイド M3(5番)
アイアン:テーラーメイド P770(3番)、テーラーメイド P7TW(4番~PW)
ウェッジ:テーラーメイド MG4 ノーメッキ(56度、60度)
パター:スコッティキャメロン ニューポート2 GSSプロトタイプパター
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)