タイガー・ウッズが復帰戦でブリヂストン最新ボール投入へ
2024年 ザ・ジェネシス招待
期間:02/15〜02/18 場所:リビエラCC(カリフォルニア州)
エース「25回ぐらい」のアイアン巧者 トーマスがボール変更について語る
ジャスティン・トーマスが今週の「ザ・ジェネシス招待」(カリフォルニア州・リビエラCC)開幕を前に、幸先の良いスタートを切った。水曜(14日)のプロアマ戦で、グリーンがバンカーにガッチリと守られていることで有名な16番(パー3)で、ホールインワンを達成した。
エースはいつであれ特別なことだが、ツアー随一のアイアンの名手であるトーマスは、達成が多すぎることで回数を覚えていないようだ。選手の大多数はカウントできるはずだが、トーマスはその限りでない。
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トーマスは水曜にGolfWRX.comに対し、「25回くらいかな。覚えていないのは良くないと思うし、知っておくべきだと思うよ」と述べた。
しかし確実なのは、これがトーマスにとって、昨年12月「ヒーローワールドチャレンジ」で乗り換えた2023年モデルのタイトリスト「プロ V1x ボール」で初めて達成したホールインワンだったことだ。
この変更は、トーマスによる24年の好調な出だしと時期的に一致している。キャリア最悪の1年を耐え抜いたトーマスは、シーズン序盤で3戦連続トップ12入りを果たすなど、かつての彼自身を取り戻したように見える。
なお、この成績には、1月「ザ・アメリカンエキスプレス」での3位、2月「AT&Tペブルビーチプロアマ」での6位が含まれる。
長年にわたり2013年モデルの同ボールを使い続けたトーマスは、19年になり「プロ V1スター」と「プロ V1x」を交互に使用するようになった。最終的に21年モデルの「プロ V1x」に落ち着き、その後、同年の「ザ・プレーヤーズ選手権」を制覇した。
そして23年の「ヒーローワールドチャレンジ」を前に、23年モデルの「プロ V1x」に関する入念なテストを行った。この試打は彼が独自で行ったものと、タイトリストのゴルフボール研究開発部門でツアーコンサルタントを務めるフォーディ・ピッツがじっくりと見守る中でのものと2通りあった。
フィッターとトーマスは、(23年モデルは)アイアンショット、特に風の中でのプレーで安定感が高まったと口を揃えた。
「僕は(2013年モデルのプロ V1xを)かなり長いこと使っているうちに、もっとスピン量のあるボールが使いたくなったんだ。硬いグリーンに対しロングアイアンを打つ際にね。僕はそうしたショットで、しっかり止め切れていなかったけど、それを達成できた。当時、僕は間違った方向へ進んでいたんだ」とトーマス。
「僕はスピン量ではなく、高さを求めるべきだったのだと思う。と言うのも、ちょっとした風でも、かなり余分に飛ばさなければならないと感じていたことがあったのだけど、このボールはアイアンだと恐らく300~500rpmほどスピン量が少ないながら、弾道は少し高めなんだ。必要に応じて低い弾道もちゃんと打てているように感じているので、あの長年使ってかなり馴染んでいた13年モデルに少し近づいた感じがするね」と続けた。
ピッツもまた、トーマスの試打プロセスと新ボールが、コース上でいかに彼のパフォーマンスに役立っているかを言葉にした。
「彼はキャリアの序盤でスピン量の少ない製品を使っており、その後、弾道を形作り、操作性を高めるため、少しスピン量の多い物へ移行しました。それが21年モデルの『プロ V1x』でした。そしてある時点で、風に対して相殺し過ぎなければならないことに気づき始めました」
「番手1つではなく、2つ分下げる、という具合に。風の中で良いパフォーマンスを発揮するには、そうした操作が必要でした。そこで、彼は考えるようになったのです」
「そして、我々は彼とともに、いくつかプロトタイプのテスティングを行いました。そこで『かつてずっと使っていたやつと同じように、少しスピン量の少ないものを使えば風の中でのプレーが良くなるかもしれない。そういうのを試してみようかな』というような考えが、やりとりされるようになったのです」
「我々は彼に、21年モデルよりも少しスピン量の少ないオプションをいくつか送ったのですが、そのうちの一つが現在の23年モデルです。彼は、飛距離のコントロールは最高で、風の中でかなり良くなったと言っています」
ゴルフボールはつまるところ、ゴルフボールに過ぎないと考えているアマチュアゴルファーは、その意見を見直す時期かもしれない。トーマスは昨季のストローク・ゲインド・アプローチ・ザ・グリーン(グリーンを狙ったショットの貢献度)のランキングをキャリアワーストの39位としたが、新しいボールを使用する24年は、これまでのところ同ランク17位としている。
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)