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PGAツアーデビューしたレキシー・トンプソンの個性的なセットアップ

12歳で制覇した「全米女子オープン」を含めツアー11勝を誇るレキシー・トンプソンのクラブセッティングは、プロゴルフ界でも興味深いセットアップだ。今週ラスベガスで開催のPGAツアー「シュライナーズチルドレンズオープン」で大会史上7人目の女子選手として出場する。開幕2日前の火曜日、GolfWRX.comは彼女に声を掛けて現在バッグに入れているクラブを間近で見させてもらった。

さっそくだが、歴史に名を刻む準備に取り組むトンプソンの驚くべきギアセッティングを見てみよう。

ドライバー

トンプソンは現在、ティショットの平均飛距離は270.17ydを記録する。LPGAツアーのドライビングディスタンスでは12位で、ドライバーはウルトラスティフ(超硬)の藤倉コンポジット VENTUS BLACK 6Xシャフトが装着されたロフト角8度のコブラ ラッドスピード2021年モデルを使用している。さらっと書かれているが、今週のPGAツアーのフィールドで、これと全く同じドライバーシャフトを使用する選手は彼女以外にもいる。

しかも、トンプソンはさらにスピン量を減らすべく、ソールのフェース寄りに12グラムのウエイトを装着し、後方に2グラムのウエイトを配することで、重心位置をより前方へ動かしている。

フェアウェイウッド

トンプソンは、ただ新しいからという理由で最新のギアに乗り換えるようなタイプのゴルファーではない。機能するものを使い続けるとし、トンプソンが使用するフェアウェイウッドは2015年に一般リリースされたコブラ KING LTD。フェースのど真ん中に集中した打痕から判断する限り、彼女はこの8年間でスイートスポットを外したことはないようだ。

また、ハイブリッドにはコブラ キングテックユーティリティの2番アイアンを投入しており、そのパワーを存分に活かしている。2023年にリリースされた一本は、彼女のバッグでは、最新クラブの一つである。

アイアン

トンプソンが使用するコブラS2フォージドアイアンは、2009年にリリースされたモデルだ。(2009年と言えば、コリン・モリカワはまだ12歳!)

現在市場に出ている鍛造キャビティバックアイアンと比較すると、トンプソンのS2フォージドアイアンはトップラインがやや厚めでソール幅が広く、オフセットも僅かながら大きめになっている。これらすべてを考慮すると、トンプソンのアイアンは現代的なツアー向けCBアイアンよりも、若干寛容性の高い設計となっているが、一つ言えるのは、今週のフィールドで彼女以上に自分のアイアンを知りつくしている選手はいないということである。なにしろ、14年分の経験と手馴染みを培ってきたのだから。

ウェッジ

トンプソンは通常、5番アイアンを抜いて5本ウェッジのセットアップでプレーしている。ただ、今週に関してはアイアンセットの上の番手が持つ飛距離を最大限に活かすべく、5番アイアンをバッグに戻して4本ウェッジの構成で大会に臨もうとしている。

火曜の記者会見で、トンプソンは「たぶん、これが唯一(の今週行う用具変更)になると思う。今週は5番アイアンをバッグに入れて、間違いなくウェッジを1本抜くことになるわ」。

パター

ブラックにピンクの配色されたプロトタイプのスコッティキャメロン ゴロN5マレット型パターを使用している。カスタムメイドされたこのパターのナックルネックホーゼルは、彼女の好みの打感と固有のストロークに合わせ、やや異なるトウハング(重心角)の実現をサポートしている。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

情報提供:PGA TOUR

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