2022年 フォーティネット選手権
期間:09/15〜09/18 場所:シルバラードリゾート&スパ(カリフォルニア州)
ファウラーがコブラ キングの未公開アイアンを投入
リッキー・ファウラーにとって、新シーズンは新たな門出を意味する。
ポストシーズン行きへの最後の枠である125位に入り、何とかフェデックスカッププレーオフ進出を果たした昨季。ファウラーは新キャディのリッキー・ロマノを迎え、スイングコーチであるブッチ・ハーモンの元へと戻って2023年シーズンのスタートを迎えた。
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また、使用ギアの観点からも、ファウラーは今週の「フォーティネット選手権」で重大な変更を敢行した。ファウラーは昨季、3年間続いている無勝利期間に終止符を打つべく、アイアンとパターを何度も変更した。
これについては、イクイップメントレポートでも報告しているだけに、火曜にファウラーのバッグに新しいアイアンセットが入っているのを見た際、言うまでもなく、我々はこれに興味をそそられた。
このクラブは、これまで非公開だったコブラキングツアーフォージドのプロトタイプである。このキャビティバックのアイアンは、近年、薄いマッスルバックのアイアンを好んで使用していたファウラーにとって、変化を意味する。
わずかにサイズが大きくなったこと、そして全体的な設計により、芯を外した当たり、特にフェース下方で打ったショットの安定性が向上したと、ファウラーは火曜にGolfWRXに語った。
「ベン(ショーミン)とスタッフたちが、いくつか新しいセットを組み上げてくれたんだ。新しいMBとCBがいくつか、そしてキングツアーだね」とファウラーは説明した。
「これらは、僕が使い慣れていたものよりも、明らかに大きめだね。芯を少し外したミスヒットや、フェースの下側、あるいはヒールからトウへのバイアスがかなり安定している」
「特に溝1本か2本分下のミスが、そこまでショートしないんだ。これまでだと、MBかCBで少し薄めに当たると、飛距離は7、8、9ヤードほど落ちていた。(新しいアイアンだと)その差は、4、5、6ヤードほど(の幅)だった。その数ヤードの差は、色々なところで大きな差となり得るからね。全体的に、寛容性が高くなったのだけど、同時に弾道やスピン量に関しては僕の欲する特性を維持しているんだ。これは(今週)実戦投入するよ」
良い選手が大きめのキャビティバックアイアンに寄せる一般的な不平として、オフセット(アイアンのリーディングエッジとホーゼルのスペースの測定値)が大き過ぎるというものがある。
過去にファウラーはオフセットのかなり小さい、あるいは全くないアイアンでプレーする傾向にあった。彼の新しいキングツアーフォージドは、特にキャビティバックとしては、かなりオフセットが小さいように見える。どうやらファウラーは、見た目に関して満足しているようだ。
「これまでも、極たまに(僕のバッグに)キャビティバックが出入りすることはあったけれど、僕は主にブレード、あるいはマッスルバックを使ってきた」と、ファウラーはGolfWRX.comに語った。
「常にあの見た目と打感が大好きだったのだけど、もし実際に素晴らしい見た目と、かなり良い打感が維持されているのであれば、と言うことだね。これは後ろ側にずっしりと質量を感じるし、同時に、寛容性も少し高くなっているから、自分自身でより難しくする必要がどこにあるんだ、となったんだ」
今のところ、コブラゴルフはこの新しいキングツアーアイアンの発売日や技術的な情報を発表していないため、ファウラーの証言のみが、この未発表のデザインについて我々の知る全てとなっている。
また我々はシルバラードの練習グリーンにて、昨季ストロークゲインド:パッティングをキャリアワーストの161位としたファウラーが、パターで試行錯誤している姿を目撃した。彼は2本の異なるスコッティキャメロン タイムレス+ツアータイプSSSパターを試していた。
木曜に競技が始まるなか、我々は引き続きファウラーの動向に注目し、どちらのパターが新しいアイアンセットと一緒にバッグに収まるかを見届けるつもりである。
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)