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2022年 アーノルド・パーマー招待byマスターカード
期間:03/03〜03/06 場所:ベイヒルクラブ&ロッジ(フロリダ州)

マキロイがさらなる高弾道を実現すべく投入した新3番アイアン

アーノルド・パーマー招待」初日に「65」の7アンダーをマークして首位に立ったロリー・マキロイ(北アイルランド)。最終成績は13位で終えたが、そのバッグにはリビエラでの「ジェネシス招待」で実戦投入した新しい3番アイアンが入っていた。テーラーメイドのP790だ。マキロイによると、この新しいクラブは、より弾道が高くなったという。

初日のラウンド後、マキロイは「(P790の)違いはヘッドだ。これ(3番アイアン)以外の番手は全てブレードなんだ」と語った。「こっちの方が少し弾道が高いんだ。高く打ち出せる。高い弾道でより簡単に打てる」

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「ブレード型の3番アイアンで打つと大体245~247ydぐらい飛ぶんだけど、ミスすると4番アイアンと同じ飛距離になってしまう。ところが、この3番アイアンは、ミスしてもそこまで飛距離が落ちない」

ロングアイアンでのプレーは、2016年以降ツアーで最も200yd超えのグリーンを狙うショットの多いベイヒルでは特に重要だった。これは、パー3のホールが長いのと同時に、2オンを狙えるパー5も多いコース特性によるものだが、昨年ベイヒルを制覇したブライソン・デシャンボーは、200yd以上のショットの精度でツアートップに君臨した。

デシャンボー同様、マキロイも天まで届かんばかりの高い弾道を打てる能力で知られている。「アーノルド・パーマー招待」を迎えるにあたり、マキロイは200yd超えのショットの平均精度(ピンとの距離)を43フィート6インチ(約13.3m)としている。これは、仮に今季の規定ラウンド数に達していたとしたら、このスタッツのランキングで9位に入る数字である。225~250ydの平均精度(38フィート2インチ=11.6m)は6位に相当する。

テーラーメイドによると、P790は中空ボディ構造の鍛造アイアンで、新たに開発されたヘッド内部のスピードフォーム・エアは、前モデルと比較すると69%軽くなっているという。これによりテーラーメイドはフェースを薄くしてボール初速を上げつつ、重心位置を低くして寛容性の向上とより高い弾道を実現した。トゥ側に配された31gのタングステンが、より高い安定性と寛容性を生み出しているのである。また、このアイアンは、スルースロット・スピードポケットにより、より低い位置での当たりにも寛容性が増している。

「ロリーのドライバー、フェアウェイウッド、そしてロングアイアンの飛距離を考えると、それらのギャップは、彼のセットアップの中で最も重要な部分の1つとなります」と、テーラーメイドの上級ツアーレップであるエイドリアン・リートベルドは述べた。「彼がパー5でアグレッシブにプレーし、長いパー3でボールを柔らかく着地させるには、高弾道でスピン量があり、柔らかく着地させることのできるゴルフクラブが必要。その上で、彼はそのクラブがドローとフェードを操れる能力を持っていることを必要とします。これは、そのヤーデージのギャップをまかなうのに、2本のクラブを1本にまとめるようなものです」

「平均的なプレーヤーであれば、14本のクラブで290ydのキャリーとゼロの間の距離を打ち分けます。しかし、ロリーはゼロから325yd以上の距離をカバーしようとしている選手です。バッグの中のツールは、複数の仕事をこなせる必要があり、キース・スバルバロ(テーラーメイドのツアーオペレーション担当)はそれを可能にするテーラーメイドP790を組み上げたのです」

マキロイは当初、新しい3番アイアンを前のモデルでも使用していたスチールシャフトで試したが、その後、ウッドで使用しているフジクラのVENTUS BLACK シャフトに切り替えた。シャフトを合わせ込む上で、何か試練を経験したのだろうか?

「最近のグラファイトはスチールよりも断然強いのです」とリートベルド。「初めはスチールで試しましたが、ボールは左へ出続けました。最下部で強さが足りなかったのです。それで、ベンタスを試しました。何しろあれは先が硬いですからね。これで狙い通り、真っすぐな弾道でボールが出るようになりました」

マキロイは自身のアドバンテージをさらに増幅させる新たなクラブで武装したのだった。

(協力/GolfWRX、PGATOUR.com)

情報提供:PGA TOUR

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