ニュース

米国男子ジョンディアクラシックの最新ゴルフニュースをお届け

2021年 ジョンディアクラシック
期間:07/08〜07/11 場所:TPCディアラン(イリノイ州)

20ヤード近く飛距離を伸ばした「ジョンディアクラシック」歴代覇者

まずはトリビアから。過去10年間、PGAツアーにおいて1年間で最も飛距離を伸ばしたのは誰だろうか?「そんなの簡単」と貴方は言うだろう。「ブライソン・デシャンボー」。正解である。では、2019年から2020年にかけて19.8yd飛距離を伸ばしたデシャンボーに次ぐ2位につけのるのは? 2020年から2021年にかけて18yd伸ばし、平均飛距離を291ydから309ydに伸ばしたのは誰だろうか?

答えは前回2019年「ジョンディアクラシック」を制したディラン・フリッテリ(南アフリカ)。ドライバーのヘッドスピードは今や驚愕の時速118.7マイル(53m/s)に達している。

<< 下に続く >>

「10yd飛距離を伸ばすことができれば、獲得賞金を100万ドル増やすことができる」と、今大会の前週、フリテッリはスタッツを引用して述べた。「僕の考えでは、こういうのは交渉の余地がないんだ。面白いことに、僕のゲームはこれで再び活気づいたんだ。ティショットを打ち、ゴルフコースのホールをこれまでと違うやり方でプレーできることに興奮している。最高速度で振るのではなく、特定の状況でちょっとスピードを上げるトレーニングを積んだんだ」

フリテッリ自身が「ウェートトレーニングを行ったソリッドな2年間」と語るフィットネストレーニングでは当初、飛距離の大幅アップにはつながらなかった。

「昨年7月、僕はトレーナーになぜ飛距離が伸ばせていないんだろう?って聞いたんだ。ずっと、ジムでパワーアップのためのトレーニングを積んでいて、確実に力強くはなっていたんだ。というのも、毎回トレーニング後に自分のパフォーマンス値が上がっているのは確認していたから。それで、彼に、『君は飛距離を伸ばしたかったのか?』って言われて分かったんだ。僕は正しいやり方を認識できていなかった。だから、スピード系のトレーニングに変えたんだ。重いウェートを何度も持ち上げてパワーと強さを求める代わりに、軽いウェートを使って回数を減らしたんだ」

南アフリカ出身のフリテッリは、それに加え、ドライバーのセットアップにいくつか興味深い調整を施した。これは“イクイップメント・レポート”であるため、我々(GolfWRX)は新参の飛ばし屋が使用する道具についての情報を得るため、キャロウェイのPGAツアーマネジャーであるジェイコブ・デイビッドソン氏(以下、JD)に話を聞いた。

GolfWRX: ドライバーのシャフトを長尺にする話し合いはいつ始まったのでしょうか?そして、彼の現在のセットアップに至るまでのプロセスはどのようなものだったのでしょうか?

JD: それは昨年始まりました。彼のドライバーが割れてしまったため、同じモデルのヘッドに新しいシャフトを挿したドライバーを「ザCJカップ」から実戦投入しました。我々は翌週の「ZOZO選手権」でも若干の調整を施し、ヘッドを少しワイドなキャロウェイ マーベリック サブゼロDに変更しました。その時点で、すでに我々は様々なシャフトを色々な長さでテスティングしていました。彼は秋を通じてマーベッリク サブゼロDを使いました。「ファーマーズインシュランスオープン」で、エピックスピードで新たなテストを行い、「フェニックスオープン」でも引き続きテスティングを行うと、「全米プロ」でキャロウェイ エピックスピード トリプルダイアモンドLSに46インチの三菱ケミカル テンセイAVホワイト AV 65Xを1.5インチ延長したシャフトを挿したドライバーを実戦投入しました。

ヘッドは自然とフィットしました。彼は若干右へ外す傾向がありました。このヘッドにしたことで、スピン量は低くなり、打ち出しラインがよりニュートラルになりました。後方に小さなウェートがあるので、寛容性も高くなりました。実際のロフトは7.6度です。

GolfWRX: 長尺シャフトの実験はどのように始まったのでしょうか?

JD: 彼がスピード系のトレーニングを始めたとき、我々はヘッドスピードを上げるため、46インチと47インチの長めのシャフトを組みました。彼は、“飛距離は大幅にアップした。打ち出し角とスピン量を適正にするため、ヘッドを調整しよう”と言いました。全てがはまり始めると、彼は精度をそこまで落とさず、飛距離を大幅に伸ばしました。

GolfWRX: 技術的な見地から、彼のドライバーの振り方は変わったといえるのでしょうか?ニーズは変わりましたか?

JD: 貴方たちが思っているほど変わってはいないですよ。彼のパスとアングルはほとんど変わっていません。アタックアングルは1.5度くらいです。これは体幹トレーニングにより肉体的に強くなったことに起因すると思います。彼は(ドライバーを)変更する前、ハードにトレーニングを積んでいたので、それが成功につながったのだと思います。

GolfWRX: 最後に、飛距離アップのため長尺シャフトの使用を検討しているアベレージゴルファーに、何かアドバイスはありますか?

JD: 間違いなくフィジカルなトレーニングを積む必要があります。ドライバーのヘッドは、よりワイドでヘッドウェートにした物を使用し、シャフトは硬めにするべきです。スイングウェートへの調整も必要ですね。(スイングが)技術的に正しいことも(コーチと一緒に)確認する必要があります。突き詰めて言えば、長尺シャフトをコントロールし、精度を維持するには力強さが必要となります。

(協力/GolfWRX、PGATOUR.com)

情報提供:PGA TOUR

関連リンク

2021年 ジョンディアクラシック



あなたにおすすめ


特集

宮本卓×GDO 旅する写心
ゴルフフォトグラファー宮本卓×GDOのスペシャルコラボコンテンツ。国内外のゴルフ写真を随時更新中!!
やってみよう! フットゴルフナビ
サッカーとゴルフが融合した新スポーツ「フットゴルフ」の総合情報サイトです。広いゴルフ場でサッカーボールを蹴る爽快感を、ぜひ一度体感してみよう!

ブラインドホールで、まさかの打ち込み・打ち込まれ!!ゴルファー保険でいつのプレーも安心補償!