テキサスが地元 ジョーダン・スピースのプロフィール
2021年 AT&Tバイロン・ネルソン
期間:05/13〜05/16 場所:TPCクレイグランチ(テキサス州)
ジョーダン・スピースが4年ぶりにボールを新プロV1xに変更
ジョーダン・スピースが「AT&Tバイロン・ネルソン」で大きな意味を持つ用具変更に踏み切った。タイトリストの新プロV1x ボールを実戦投入したのである。
キャリアを通じて、一貫してプロV1xボールを使用してきたスピースは、これまで2017年モデルをリリース直後から使用し続けてきた。しかしながら、前週の練習セッションで2021年モデルをテストした27歳は、最新モデルを自身のバッグへ入れることに決めた。
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主な理由の一つは、打感の柔らかさが増したこととスピン量だった。かつてのフェデックスカップ王者は、プロV1xの2021年モデルでは、ロングアイアンでスピン量が増えることなく、代わりにボール初速と最適な打ち出し角が得られることに気がついた。
「全番手で打ち出しの状態を最適にしようとしている。僕にとって2021年のプロV1xは、グリーン周りでよりスピンを得ることができる。打感はより柔らかく、グリーン周りのショートゲームのショットでスピンが多くなるね。より長い番手になると、打ち出し角は高くなるが、スピン量が増えることはない。単に、ボール初速と打ち出し角が上がる」
「ウィンドウ(打ち出し直後のボール位置)は少し高くなったけど、空気を切り裂いているように見える。そして7番アイアン以下では、フルショットでそこまで違いはないのだけれど、さっきも言ったように、グリーン周りでは違いが見られる」
テキサス州出身のスピースにとって、「AT&Tバイロン・ネルソン」は、2016年に16歳でツアーデビューを果たしたホームゲーム。2021年に復活を遂げたスピースは、「バレロテキサスオープン」で優勝するなど、今季はすでに5回のトップ5入りを果たしている。
「ローンスターステート」の異名を持つテキサスでの大会は、変わりやすい天候と、プレーを左右する風のため、難しいコンディションでのプレーが常。スピースによると、TPCクレイグランチで風が強くなるようであれば、新プロV1xによるグリーン周りでのスピン量の増加が助けとなる。
「風の強いタフなコンディションでは、トラブルに陥り、ピン位置のショートサイドからプレーしなければならないことが増えるけれど、グリーン周りで余分にスピンが得られるのは良いこと」とスピース。
「マスターズ」以降、実戦から遠ざかっていたスピースだが、その期間を利用して新しいボールに慣れることができた。徹底的な試打セッションを重ねて新たにバッグに加えたボールが、スコアメークの鍵を握るクラブでの一貫性を高めると確信している。
「僕はスリークォーターのウェッジショットや、スコアメイクをするウェッジを使った様々なコントロールショットで、どうフィーリングが異なるのか、そして、何か問題になりうる点はあるかどうかを見定めていた。ウェッジで低いボールを打つのが好きだから、よりスピン量が増えれば、より一貫性が増すと思う」
(協力/GolfWRX、PGATOUR.com)