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2020年ギアに関する4大ストーリー(後編)

2020/09/10 08:50

2019-20年シーズンはPGAツアーにとって、未曾有のシーズンとなった。しかしながら、我々は最終週まで漕ぎ着けた。全ては今週、アトランタのイーストレイクGCで決し、月曜(7日)にはFedExカップ王者が誕生した。

では、2019-20シーズンで最も大きな話題となったギアに関するストーリーを振り返ってみよう。

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今季はギア好きにとって、思わず前のめりになるストーリーが多々あり、ツアー中断期間中も話は尽きなかったほどである。それが、このゲームの良いところ。全ての出来事は必ずしもコース上で起こっているわけではなく、多くの場合、商売道具自体が話の種となるのである。

今季のPGAツアーを賑わせたストーリーのベスト4(後編)は以下の通り。

3:ブライソン・デシャンボーのいかれたクラブセッティング

ブライソン・デシャンボーほど、シャットダウンを自分の利として活用した選手はいない。ただならぬ筋肉増強と時速15マイルの初速アップは、今でも引き続きツアーでホットな話題となっている。

しかしながら、何にでも当てはまることだが、特定の数値が変われば、適応するためのシフトが必要となる。ブライソンのギアも例外ではない。以下に記したスペックを一瞥するだけで、極度に低いロフトに加え、これが独特の理念を持つことで知られる彼に相応しいセッティングであることが見て取れる。デシャンボーは2本の3番ウッド(それぞれ飛距離と精度に特化)、5.5度のドライバー、そして怪物でさえ怖気づきそうなロフトのアイアンを使用している。

コブラのツアーマネジャーであるベン・ショーミン氏によると、ここには深い戦略性があり、誰よりも先へ飛ばすことのみを考えているわけではないとのこと。

「最大の変化は、全体的にストロングロフトにした点で、ロフトをスピンとキャリーの飛距離が合致するようにしました」とショーミン氏。「ブライソンは、他の全てのツアープレーヤーがそうであるように、バッグの中身に明確な目的があります」

デシャンボーには各クラブに対し、打ちたい飛距離、ボールがクラブフェースを離れる際の弾道、操作可能なスピン量、そして然るべき降下の角度と打感の良さを求めている。

「この全てのコンビネーションにより、全クラブが適正になるのです」とショーミン氏は述べた。「ブライソンの場合、全ては各クラブのスピン量の調整いかんでした。彼が適正と感じたスピン量で打つと、飛距離も適正になります」

セッティングの詳細は次の通り。

ドライバー:コブラ スピードゾーン 7.5度 (ロフトは5.5度に調整/シャフトはLAゴルフVD1プロト75xを1インチ長い45.5インチ D3に調整)
3番ウッド(飛距離特化):コブラ スピードゾーン ツアー 14.5度(ロフトは11.5度に調整/シャフトはLAゴルフVD3プロト85xを2インチ長い43インチ D5に調整)
3番ウッド(通常ショット用):コブラ スピードゾーン ツアー 14.5度(ロフトは14度に調整/シャフトはLAゴルフVD3プロト85xを1インチ長い41.5インチ D5に調整)
アイアン:コブラ キングワンレングス ユーティリティ(4番、5番)、コブラ キングフォージドツアーワンレングス(6番-PW)、シャフト: LAゴルフ テキサスリーバー プロト

アイアンのロフト:
4番:18度
5番:22度
6番:25度
7番:29度
8番:33度
9番:37度
PW: 42度

ウェッジ:アーティサン カスタム(47度、52度、58度)、シャフト: LAゴルフ テキサスリーバー プロト
グリップ:ジャンボマックス ブライソンカスタム(51グラム)
パター:シック プロトタイプ、シャフト: LAゴルフ プロトパターシャフト
ボール:ブリヂストン ツアーBX

4:クラブ自由契約選手化への大改革

ツアーがクラブ契約選手であふれていたのは、そんなに前の話ではない。PGAツアーでは、1メーカーあたり、20人から30人の契約選手を抱えているのが当たり前だった。しかし、近い将来、それは過去の考え方となりそうだ。今のトレンドがこのまま続けば、選手たちはより自由に使いたいギアを使用できるようになるだろう。

現在テーラーメイドは契約選手として、タイガー・ウッズロリー・マキロイジョン・ラームダスティン・ジョンソンジェイソン・デイマシュー・ウルフ、そして2020年「全米プロゴルフ選手権」王者のコリン・モリカワといった有名選手たちを抱えているが、今後は自由契約となる選手が増えるだろう。

今年、用具メーカーは費用の発生しないツアーでの検証の価値と、好きなクラブを使用する自由を謳歌する選手たちを目の当たりにし始めた。

シーズン中断直前には、いくつかのメーカーと何人かの選手たちが袂を分かった。有名どころではジャスティン・ローズ(ホンマ)、ビリー・ホーシェル(PXG)、セルヒオ・ガルシア(キャロウェイ)といった選手がこれに該当し、ガルシアは2019年末に自由契約となっている。

こうした状況は諸々の理由により起こっており、クラブのパフォーマンスや選手の倫理が原因でないことは述べておく必要があるだろう。単にそうなったというだけのことである。全てのクラブが全ての選手に機能するわけではなく、その逆もまた然りなのである。確かに、相思相愛でスタートしつつ、結局は上手く行かなかった例もある。コーリー・ペイビンとPRGR、ニック・プライスとアトリゴン、ペイン・スチュワートとトップフライト、リー・ジャンセンとホーガン、あるいはデビッド・トムスとテーラーメイドの例を覚えているだろうか?

クラブの自由契約は今後、より一般的になって行くだろう。選手たちとクラブメーカーは、価値あるレッスンから学んでいる最中なのである。

自身のスキルを信じる選手は、自由にクラブを選択できることにより長期的にはより多くの賞金を稼ぐことになり、メーカーは契約していない選手が自社の用具を使用し、特にその自由契約選手が優勝する(ブルックス・ケプカパトリック・リードトミー・フリートウッドetc.)ことで、より大きな価値と影響力の高さを見出すことになるだろう。

(協力/GolfWRX、PGATOUR.com)

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情報提供:PGA TOUR

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