初日、2日と快進撃を続けるベン・クレイン
2014/06/07 12:25
By Sean Martin, PGATOUR.COM
「フェデックス セントジュードクラシック」初日の晩、ヘザー・クレインは「あなたはまだ“持ってる”と思う」と言い、夫のベンを励ましたという。クレインは結局、2日日を「65」でホールアウト。この時点で2位に6打差の暫定首位に立ち、妻の言葉を証明した。
初日に「63」を記録したクレインは、(2日目を終えた時点で)通算12アンダーの「128」。今大会で最初のボギーは2日目の最終ホールだった。大会は2日目の午後4時50分に悪天候でサスペンデッドとなったため、クレインは引き続き暫定首位の座についている。
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「ここにいるとは思いもしなかった」とクレイン。「僕が何台ものカメラの前に立つだろうって、誰かが前もって教えてくれていたら“僕は何をしたんだろう?”って聞けたのにね」。
暫定首位のクレインに6打差の2位タイにつけているのは、カール・ペターソンとジェイソン・ボーンだが、2人とも2日目のラウンドを完了できていない。ペターソンは17番ホール、ボーンは16番ホールでのプレーを終えたところ。2日目を無事終えたプレーヤーでロースコアだったのは、デービス・ラブIII(初日「65」、2日目「70」)とビリー・ホーシェル(「67」「68」)だ。
フェデックスカップのポイントランキングでは現在150位のクレイン。今季の16試合中、25位内に入ったのは1度だけだ。彼は従来のスイングが原因である腰痛に悩み、スイングの改造を余儀なくされたが、これを実行に移すのに苦労した。「とてつもなく大変な年だ」と振り返るクレイン。「“調子を取り戻せる日は来るんだろうか?”って思い始めてしまうんだ」。
今季唯一のトップ10入りを果たしたのは、今年1月の「ヒュマナチャレンジ クリントンファウンデーション」だったが、大会中はコースで治療を受けなければいけなかった。そしてこの大会で、彼はスイング変更の必要性を確信したのである。
クレインはPGAツアーではこれまで4勝を挙げたが、2011年の「マックグラッドリークラシック」以来、優勝から遠ざかっている。この時の勝利も、葛藤の最中につかんだものだ。
「今回は“マックグラッドリー…”でのそれとかなり似ている。(当時も)神様や妻、そしてキャディと似たような会話をしていた。ゴルフがなくても僕は大丈夫だとわかっていた。(ゴルフは)楽しいし、大好きだけど、過度に夢中になるのは避けたいんだ」と話すクレイン。「(回想しながら)自分が何者なのかってことじゃない。僕はただ、ゴルフが好きなんだ。緊張することさえも楽しい。試合に出て、競争するのもね」