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2014年 WGCキャデラック選手権
期間:03/06〜03/09 場所:トランプナショナルドラール(フロリダ州)

世界ランク1位を見据えるアダム・スコット

2014/03/06 12:37

March 05, 2014 By Brian Wacker, PGATOUR.COM

昨年4月、アダム・スコットはオーストラリア人選手として史上初めて「マスターズ」を制した。今週のトランプナショナルドラールで、33歳のスコットは次なる「史上初」を狙う。

スコットがもし「WGCキャデラック選手権」を制し、タイガー・ウッズが6位以下の成績で大会を終えた場合、スコットは自身初の世界ランク1位に立つ。

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「もちろん、それはモチベーションになるよ」とスコット。現在、世界ランキングでウッズを1.5ポイント差で追いかけており、今週最初の2ラウンドはウッズとのペアでプレーする。「そのことについて考えないなんて、無理だね」。

気になるのは、スコットが追いかける男の状態だ。

ウッズは前週の「ザ・ホンダクラシック」で、最終5ホールを残し棄権した。ラウンド途中で5オーバーとなり、優勝争いからは脱落していたが、前日には米国ツアー過去18ヶ月間で自身最高のスコアとなる「65」を叩き出していた。

ウッズは水曜日、腰痛は改善していると話した。

スコットは2012年の夏以降、世界ランクを上げ続けてきた。「AT&Tナショナル」で3位となり世界ランク17位から5つ順位を上げると、「全英オープン」での2位でさらに6つ順位を上げた。

オーガスタ・ナショナルでの勝利により世界ランク3位に立ったスコットはさらに、昨秋の「ザ・バークレイズ」で思わぬ勝利を挙げて自身最高位の2位に立った。「ザ・バークレイズ」では、やはりウッズが腰痛に苦しんだものの2位でフィニッシュした。

直近でウッズを抜いて世界ランク1位に立ったのは、ロリー・マキロイ。2年前の「ザ・ホンダクラシック」で、最終日に「62」をマークしたウッズを凌ぎ優勝を飾った。

「素晴らしいモチベーションになるよ」。マキロイは世界ランク1位に立ったことについてそう話した。「1位に立つにはその大会で優勝しなければならないことを知っており、そのことしか考えていなかった。ひとつの目的に集中できるようになるんだ。そのことに心を乱されるのではなく、やるべきことを理解できるんだ」。

ウッズの最近の調子を見るに、スコットには充分なチャンスがある。ウッズは2014年の米ツアーでまだ2試合しか出場していない。トーレパインズ(「ファーマーズインシュランスオープン」)では予選落ちし、先週のPGAナショナル(「ザ・ホンダクラシック」)では途中棄権。他に出場した唯一の大会はドバイ(「オメガドバイデザートクラシック」)で、そこでも41位に終わった。

一方でスコットは、試合に出る度に良いプレーを見せ続けている。

2013年終盤にオーストラリアで2勝を挙げると、今年最初の出場となった「ヒュンダイ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」で6位タイ。続く「ソニーオープンinハワイ」で8位タイ、さらに先週の「ザ・ホンダクラシック」で12位タイだった。

「間違いなく、僕が想像していた以上に早くきたね」とスコット。「タイガーはここまで2、3の大会でしかプレーしていない。だから今年ここまで、彼が独走する形にはなっていないんだ」。

ウッズはトランプナショナルドラールで好成績を残しているものの、スコットも素晴らしい結果を残している。昨年は3位、そして2011年には6位だった。

キャリア最高のプレーを見せているスコットは、もし世界ランク1位に立てば、それはオーストラリア人選手としてグレッグ・ノーマン以来の快挙となる。しかしスコットは、極めて冷静を保っている。

「僕にとって素晴らしいチャンスだ」とスコット。「ここまで来るのは長かった。今週は良いプレーをして、記者のあなた方にはストーリーを考えてもらって、そして月曜日の朝目覚めたときには自分が世界ランク1位であることを考えられるようにしたいね。そうなったら最高だよ」。

「もしそうなれば夢が叶う。もちろんそうでなくとも良いプレーをして勝利を目指すが、これは大きなモチベーションになるよ」

ウッズは、世界ランクよりも勝利に拘る選手だ。しかし、怪我と個人的な問題に悩まされた数シーズンの後に世界ランク1位に返り咲いたことは、彼にとってより大きな意味を持つ。

「それを目指しているわけだから、良い気分だよ」とウッズは話した。「そこに到達するためには、試合で勝利しなければならない。そして安定した戦いを続けなければならない」。

「その座を取り戻すまで、8度ほどの勝利を挙げた。それは楽ではなかった。トップ50圏外からのスタートだったしね」とウッズ。「多くのメディアが、もう僕が戻って来ることはないだろうと書いたが、僕は今ここにいる」。

今のところは、の話だ。

■ 世界ランク1位の歴史

・世界ランク1位累計期間:
タイガー・ウッズ:673週
グレッグ・ノーマン:331週
ニック・ファルド:97週
セベ・バレステロス:61週
ルーク・ドナルド:54週
イアン・ウーズナム:50週
ニック・プライス:44週
ロリー・マキロイ:39週
ビジェイ・シン:32週
リー・ウェストウッド:22週

・世界ランク1位連続期間:
タイガー・ウッズ:281週(2005年6月~2010年10月)
タイガー・ウッズ:264週(1999年8月~2004年8月)
グレッグ・ノーマン:96週(1995年6月~1997年4月)
ニック・ファルド:81週(1992年7月~1994年1月)
グレッグ・ノーマン:62週(1986年9月~1987年11月)
グレッグ・ノーマン:54週(1989年8月~1990年8月)
タイガー・ウッズ:50週(2013年3月~現在)
イアン・ウーズナム:50週(1991年4月~1992年3月)
グレッグ・ノーマン:48週(1987年11月~1988年10月)
ニック・プライス:44週(1994年8月~1995年6月)

情報提供:PGA TOUR

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