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憧れのT.ウッズと同組のJ.スピースが首位に浮上

2014/01/25 15:59

トーレパインズでの「ファーマーズインシュランスオープン」2日目、ジョーダン・スピースは憧れのタイガー・ウッズと同組ということを考えず、プレーだけに集中した。

その結果、実年齢である20歳を遥かに越えた落ち着きを見せ、ノースコースでのラウンドを「63」の9アンダーとし、スチュワート・シンクと1打差の通算10アンダーで首位に浮上。

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初日を首位で終えたシンクは、難易度の高いサウスコースでプレー。パー5の9番、280ヤードの距離から3番ウッドでグリーンに乗せ、バーディを決め「71」で2日目を終えた。

2008年の「全米オープン」を含み、トーレパインズで8勝を挙げているウッズだが、まだ相性の良さを発揮出来ていない。

6週間ぶりとなる今年初戦とは言え、ディフェンディング王者らしさは影を潜めてしまっている。ノースコースでプレーしたウッズは、前日に続いてパー5で1つもバーディを奪えなかった。それどころかパー5の9番では3パットとしてしまい、「71」。首位と9打差で3日目を迎える。

この日も腰痛に苦しめられたフィル・ミケルソンだったが、それでもレフティはサウスコースで「73」と健闘。首位と8打差の通算2アンダー。ミケルソンは、3日目の朝に腰の状態を見てからプレーするかを決めると話し、明日以降のラウンドを棄権する可能性を示唆している。

首位に浮上したスピースがツアー公式戦でウッズと同組となったのは、今回が初めて。

昨秋のプレジデンツカップ練習ラウンドでウッズと一緒にプレーした時、テキサス出身者はPGAツアーのラウンドと思ってプレーしたという。

スピースにとっては、憧れのスタープレーヤーと共にプレーすることがアドバンテージになっているようだ。

昨年TPCボストンで開催された「ドイツバンク選手権」最終日、ミケルソンとプレーしたスピースは、「62」でホールアウト。これを見たミケルソンは、プレジデンツカップで主将を務めたフレッド・カプルスに、スピースをチームに加えるよう進言した。

今日のラウンド、そしてミケルソンと同組だった時と同様に、スピースは周囲の反応のより自身のスコアにだけ集中していたと話す。

「いつだって『66』、或いは『65』を下回るスコアを記録出来れば、もっと深いところ、つまり”ゾーン”に入れる。そうするとスコアのことは気にならなくなるんだ。特別な瞬間ってやつだね。そういう状態になれば、PGAツアーでも勝負どころで自分のベストなゴルフがプレー出来る。それを繰り返せればもっと良いスコアが出るし、もっとやれるという自信になる」

ウッズと同組だった効果について聞かれたスピースは、肩をすくめた。子供の頃からウッズに憧れ、そのプレーに魅了されてきたが、大会はまだ2日目を終えたところだからなのだろう。

「(ウッズとミケルソンとプレーしたラウンドでは)順位を上げる必要があったから。2人と最終日に、最終組で一緒にプレーしたわけではないからね。でも彼らと一緒だったおかげで自分のプレーも向上したし、順位を上げられた」

2日目を終え「134」の通算10アンダーとしたスピースは、3日目をシンク、そしてサウスコースで「67」とし、首位と2打差で3位のニコラス・コルサーツと共にプレーする。

シンクはスピースとのプレーを心待ちにしているようで、次の様に語った。「ジョーダンとのプレーは楽しみ。彼のプレーを見てきたから、一緒にプレー出来るのは楽しみだね。勢いのある若い選手のプレーは、いつ見ても興奮するものだから。自分も良いプレーが出来ているしね。今の自分の状態、それにゴルフ自体に凄く興奮しているんだ。良いプレーが出来ているから楽しいし、結果もついてきている」

大会3日目と最終日は、ノースコースよりも600ヤード距離が長く、初日には4打以上の差が見られたサウスコースで行われる。

スピースはサウスコースで「71」とした初日ほどボールを上手くヒット出来なかったものの、パターでカバー。10番で5.5メートルのバーディパットを沈めて自信を掴むと、17番では3パットとなる可能性もあったが、ここでも4.6メートルのパーパットを決めてピンチを切り抜け、その後は良い流れに乗ってスコアを伸ばした。更に、パー3の6番でもサイドヒルという難しい条件の下6メートルのバーディパットを成功。そして8番でも再び4.6メートルのパットをねじ込み、この日最後のバーディを記録した。スピースが他のコースで決めたバーディパットは、いずれも1.2メートル以内のものだった。

ウッズはスピースについて、「非常に優れた才能を持っている。距離のあるパットを決めていたからね。素晴らしいパッティングだった。今日は3メートルから6メートルくらいまでのパットを何度も決めていた。それもボールが転がらないポアナ芝で。簡単なことではないけれど、彼はボールを沈めていた。このタイプのグリーンではボールスピードも必要だけれど、彼はその面もクリアーしていた。自信を持ってプレーしていた」と称賛。

そのウッズはと言えば、バーディを記録したのはオープニングホールとなった10番、そしてウェッジでのアプローチで1.2メートルの位置に寄せて決めた15番のみ。ウッズ自身は試合勘の鈍りはないと話すが、フェアウェイ以外が深い芝で覆われている今コースでの結果が全てを物語っている。

ウッズは、「試合勘の鈍りは感じていない。ちょっとした部分がずれていただけ。このレベルで、しかも今回のようなゴルフコース、特にタイトな争いになるノースコースでは、その僅かな狂いがスコアに影響してしまう。そうなるとアグレッシブに攻められなくなって、守りに入ってしまう。本来なら思い切って狙う場面でも、今日は攻められなかった」と感想を述べた。

予選通過ラインはイーブンパーの「144」で、83選手が予選を通過。明日の3日目が終了した時点で、上位70位(タイも含む)までが最終日を迎えられる。

2日目までは本調子ではないウッズだが、まだ優勝を諦めているわけではない。ウッズは1999年の大会で、予選を2打差で通過し、3日目と最終日にそれぞれ「62」、「65」を記録して2位と2打差で優勝した。しかし、それはサウスコースが拡張される前のこと。今大会2日目までを終え、サウスコースで「67」を上回るスコアは、まだ出ていない。

情報提供:PGA TOUR


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