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「最低ラインのゴルフ」松山英樹は第3戦進出かけ週末へ

◇米国男子◇デルテクノロジーズ選手権 2日目(1日)◇TPCボストン(マサチューセッツ州)◇7342yd(パー71)

首位と6打差の42位から出た松山英樹は5バーディ、3ボギーの「69」で回り、通算2アンダーの34位に浮上した。決勝ラウンドに駒を進め、次戦「BMW選手権」(ペンシルベニア州・アロニミンクGC)の出場権確保に前進した。「先週と違って、良いショットはほとんどない」と内容には不満を示した。

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出だしの流れはグリーン上のミスで変わった。1番で8mを決め“おはようバーディ”とし、5番で2つ目を奪った。追い上げを期待できる展開になりかけた矢先、6番に返しの1.5mを右に外し、3パットのボギーを喫した。続く2ホールを連続バーディとしながら「6番のミスで、すごくモヤモヤが残った」。折り返しの10番では1.5mのバーディパットを放つと、ボールがカップをそれる前に、険しい表情で歩き出した。

「11番でも(2.5mのパーパットを)外した。それがティショットにも影響した感じ」。前日同様、徐々に第1打は左に出始め、後半14番に最大のピンチを迎えた。

左に大きく出た1Wでのティショットは、隣接する15番との間にある木々の中に落下した。同組選手らとボールを数分間探し、「あって良かった。トリプル(ボギー)やそれ以上のスコアもあると思った」。フェアウェイ方向の木に遮られ、第2打は15番ホールに向け放った。次の1打でグリーンをとらえ、ボギーで切り抜けた。「最近ああいうこと(ティショットがぶれる)をよくやるんで。(2打目は)100人いたら100人があの選択をする」と“別ルート”をチョイスし、傷口を最小限にとどめた。

最後は歓声をさらった。16番(パー3)は「一番手大きいクラブでちょんと打った」と7Iでティショットを放ち、カップ40センチ手前にピタリと止めた。あと少しでホールインワンという1打で、ギャラリーを沸かせた。「たまたまです。手応えはない」と話し、「そんなに悪いプレーしなかったら予選は通れると思っていた。最低ラインのゴルフをしている感じ」と自己評価を下した。

試合ごとに出場人数が絞られていくプレーオフシリーズで、予選落ちすればシーズンが終わる可能性もあった。「今週も最低限はクリアした。ショットもパットもしっかり見直さないといけない」。1打も無駄にしたくない週末に入る。(マサチューセッツ州ノートン/林洋平)

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