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2018年 全米プロゴルフ選手権
期間:08/09〜08/12 場所:ベルリーブCC(ミズーリ州)

FWキープ急降下 松山英樹「すべてうまくいかない」

◇メジャー最終戦◇全米プロゴルフ選手権 3日目(11日)◇ベルリーブCC(ミズーリ州)◇7316yd(パー70)

1日26ホール。長丁場の終わりは徒労感でいっぱいだった。松山英樹は悪天候のため前日未消化だった第2ラウンドの残り8ホールからプレーし、通算3アンダーの25位タイで予選を通過した。引き続き行われた第3ラウンドはショットの乱れが目立ち、3バーディ、4ボギー1ダブルボギーの「73」。通算イーブンパーの63位タイに後退した。

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午前7時、1日の始まりは再開ホールの11番でバーディを決めながら、最終18番で第3打のバンカーショットを奥のラフに入れてダブルボギーとした。第2ラウンドは「69」とあと一歩の伸びがなく、挽回を期した直後の第3ラウンドはスコアを崩す展開になった。

出だしの1番でティショットを右サイドの深いラフに入れると、7Iでの第2打はフライヤーでグリーン奥の観覧席に当たり、さらに奥へ転がった。ウェッジで木を越えるハイロブショットでエッジまで寄せ、4オン1パットのスーパーリカバリーで滑り出したが、このボギーでもエンジンはかからなかった。

3番(パー3)で6mのバーディチャンスを生かした後、第1打でフェアウェイをとらえたのは5ホールだけだった。チャンスに見放され、雨水をたっぷり飲んだ粘り気の強いラフはショートゲームでも距離感を狂わせた。

「やっぱりラフに入ってしまうと難しくなる。フェアウェイキープできなかったのがすべてだと思います」。後半13番(パー3)ではグリーン左ラフからのアプローチに2打を要し、2パットのダブルボギー。「すべてがうまくいかない状況なので苦しくなるというか、なかなかまとめられないなという感じです」。トップのスコアは予選ラウンドから2ストローク伸びただけだったが、自ら差を広げた。

数字上のフェアウェイキープ率は予選ラウンドの71.4%から第3ラウンドで35.7%に急落した。松山は3日間の感触は「日替わり」だと説明した。「感触は良くなっていない。(初日、2日目は)たまたまフェアウェイに行っていただけ。(第3ラウンドは)良いショットが結果的にラフに行ったのもありました。でもそれも自分の実力なんで」

最終日を前に下位に沈んだが、それでも戦いは続く。次週のレギュラーシーズン最終戦「ウィンダム選手権」(ノースカロライナ州セッジフィールドCC)も出場エントリーを前日10日(金)に済ませた。翌週からはプレーオフシリーズが始まる。「先を見据えるほどいい状態ではない。ひとつでもいいきっかけが見つかればなと思います」。目先のタイトルは遠くても、何かをつかみたい。(ミズーリ州セントルイス/桂川洋一)

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