松山英樹 プロフィール
2018年 WGCブリヂストン招待
期間:08/02〜08/05 場所:ファイヤーストーンCC(サウス)(オハイオ州)
「イメージ通り」松山英樹 起死回生イーグルでモンスター退治
◇世界選手権シリーズ◇WGCブリヂストン招待 初日(2日)◇ファイヤーストーンCC(オハイオ州)◇7400yd(パー70)
ディフェンディングチャンピオンの松山英樹は「67」をマークし、3アンダーの21位タイで滑り出した。1オーバーで迎えた前半16番(パー5)でイーグルを決め、その後3バーディ。連覇に向けて首位と5打差で2日目を迎える。
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ファイヤーストーンCCの16番(667yd)は、ツアーが誇る名物ホール。故アーノルド・パーマーが1960年「全米プロゴルフ選手権」でトリプルボギーをたたいたことから、“モンスター”の愛称を持つ。インスタートの松山は1Wショットを右の林に入れた後、2打目でスライスをかけてフェアウェイにレイアップ。残り130ydからPWで放たれた第3打は、ピン左奥に着弾してからバックスピンと傾斜でカップに滑り込んだ。
両手でガッツポーズを作った松山は、同組のロリー・マキロイ(北アイルランド)とガッチリ握手。拾い上げたボールはロープサイドの小さな男の子にプレゼントした。「イメージ通り打てた。入るとは思ってなかったけどラッキー」。初日の午前から大声援を浴びた。
この1打で、ティショットがまとまらず、11番でボギーを先行させた序盤の悪い流れを寸断。折り返し後の1番で手前から1.5mを沈め、5番(パー3)ではショートサイドのグリーン右ラフからチップインバーディ。さらに3m強を決めた6番で3つ目を奪った。
この日は新しいピン型パター(スコッティキャメロン)と1Wを投入。キャロウェイのXR SPEED ドライバー(ロフト9度)は、チタンヘッドのキャロウェイ XR 16 ドライバーの欧州限定モデルで、クラウンにカーボンが採用されている。「良いショットが何回かありましたけど、悪いショットの方が多かったので修正が必要」。1Wでのフェアウェイキープは2ホールにとどまったことから、ホールアウト後のドライビングレンジでは弾道調整機能でチューンアップしながら、30分近く打ち込んだ。
レギュラーシーズンは今大会を含めてあと3戦。プレーオフシリーズを控え、ポイントランキングで86位と低迷する現状も受け止めている。「試合も残り少なく、どうこう言っている場合ではないので、良かったと思います」とまずはアンダーパー発進に安堵した。
天候に恵まれ、上位はいきなりバーディ合戦。「みんな(好)スコアが出ているので、あしたからも伸ばさないとついていけない。きょうは(グリーンの)外から2回入ったので、あしたも2回くらい入ってくれるといい」と笑った。「4日間パープレーならいいくらい」という開幕前の見立てから、「バーディを1日5、6コ獲れるゴルフができれば」と次のハードルを設定。ロースコアで攻勢をかける。(オハイオ州アクロン/桂川洋一)