米国ツアー生き残りをかけた最終戦 石川遼は当落線上の争い
生き残りへ正念場 背水の石川遼「楽しみがある」
◇米国男子下部・入れ替え戦最終戦◇ウェブドットコムツアー選手権 事前(26日)◇アトランティックビーチCC(フロリダ州)◇6849yd(パー71)
来季の米ツアー出場権をかけた入れ替え戦(全4試合)最終戦の開幕を2日後に控え、当落線上にいる石川遼は「開き直れているし、楽しみがある。1年を通してやってきた自分の現状を知れる」と冷静に語った。
<< 下に続く >>
入れ替え戦3試合を終えた賞金ランキングは22位(すでに出場権を持つ下部ツアー賞金ランク上位25人を除く)。石川は今大会終了後の同25位以内を死守する必要があり、背水の陣で臨む一戦となる。
予選落ちなしのこの3試合を「調子は決して悪くない。もちろん100%の自信は持てていないけど、シーズン中よりやっていて楽しさがあるし(内容に)納得感もある」と振り返り、「今週も自分のゴルフをできれば」と意気込んだ。
この日は寝違えによる首痛の影響もあり、パターとアプローチを中心にした約2時間30分の軽めの調整。開幕前日はプロアマ戦への出場予定もあり、「あすになると(首も)もっと良くなるし、コースも見られるので。木曜と金曜も使ってしっかり確認したい」と、周囲の不安を一蹴した。相棒の佐藤賢和キャディは、この日約8時間を使って入念なコースチェックを行うなどチーム一丸で準備を整えている。
2013年には賞金ランク13位で突破した入れ替え戦。「4年前より順位が悪くて悔しいけど、ここまで(状態が)悪くなったんだって率直に思う部分もある。悪い時期に、どれだけ自分と向き合うかだと思う」と話し、次のように続けた。「入れ替え戦では自分が上手くなるという意義を感じて出来ている。だからこそ苦しいけど、楽しさを感じる。自分はそういう意味での楽しさが大事。その気持ちでやっていきたい」。穏やかな表情で、運命の最終戦を見据えた。(フロリダ州ジャクソンビル/林洋平)