谷原秀人が10位発進 宮里優作は出遅れる
2017年 WGCメキシコ選手権
期間:03/02〜03/05 場所:チャプルテペクGC(メキシコ)
谷原秀人 いざ世界ランクアップも「みんな体調を崩している」
◇米国男子◇WGCメキシコ選手権 事前(28日)◇チャプルテペクGC(メキシコ)◇7330yd(パー71)◇
現在の世界ランクは56位。4月の「マスターズ」出場へ向けてランクアップを目指す谷原秀人は、今年1月からハワイ→シンガポール→ミャンマー→オーストラリアと経由して今週はメキシコに上陸した。
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ゴルフの調子は「普通にできている」と不安はない。この日は松山英樹と9ホールの練習ラウンドをして、「球が飛ぶので、距離が残っても気にならない。あとはほとんどグリーン次第」と、攻略イメージも膨らんでいる。
コースはクラブハウス付近の標高が一番高く、遠く離れた5番や14番に向けて全体がなだらかに傾斜している。そのため、受けグリーンに見えても奥に向けて下っていたりと、グリーンの読みには繊細さが要求される。「あとは芽もあるのかなという感じ」と、パット巧者は警戒を怠らなかった。
問題は自分自身のコンディションだ。2週間前のオーストラリアから咳が出ていたというが、メキシコ入りすると扁桃腺の張りが出て、いまは「つばを飲むのも痛い」という状態。昨日は喉の痛みから練習ラウンドをキャンセルしたが、飲んだ薬が眠気を誘って10時半から15時半まで熟睡となった。結果「20時半に食事が終わって、それから一人で部屋にいて延々と映画を観ていた。夜、一睡もできなかった」と、当初なかった時差ボケに見舞われた。
さらに、帯同しているトレーナーは昨夜から食あたりで寝込んでしまった。「トイレの前に布団を敷いて寝ているらしいです。『すぐにトイレに行けるように』って(苦笑)。なんか、みんな体調を崩しているんですよね…」。谷原も同じ食事を摂っていたが、当たらなかったのは不幸中の幸いか。
「明日は喉次第です。喉が元気なら(コースに)来ます」と言い残し、コースを去った。(メキシコ・メキシコシティ/今岡涼太)