世界ランク1位奪取なるか 松山英樹はデイと“直接対決”
2017年 ジェネシスオープン
期間:02/16〜02/19 場所:リビエラCC(カリフォルニア州)
周囲の祝福に本音は?ブレない松山英樹は24歳最後の試合へ
◇米国男子◇ジェネシスオープン 事前情報(15日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)
2週前の「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」に続く今季3勝目を狙う松山英樹は15日、プロアマ戦で最終調整した。優勝すれば世界ランキングが5位から1位に浮上する可能性がある試合だが、開幕前の調子はいまひとつ。「明日から徐々に調子を上げていきたい」と“スロースタート”も辞さない構えだ。
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初出場した2014年から直近3大会は23位、4位、11位。上々の戦績を残しながらも、松山には「成績はそんなに悪くないんですけど、内容はショットも悪く、パットも入らなくて…という感じ」と、当地ではなかなか気持ち良くプレーできていない感覚がある。「(フェニックスとは)全然違うコース。ショット力を試されるかなと思う」と分析するからこそ、試合前の状態に不満を漏らした。
ショットが思うようにいかず、この日のラウンド中もティショット後、地面に映る自分の影を見ながら1Wの素振りを繰り返すシーンが多かった。パッティングも「タッチは別に悪くない。あとはストローク」と課題を口に。「(昨年までと)グリーンはあまり変わらないですけど、天気が悪かったんでラフが伸びている。印象が少し変わった。それでも他のトーナメントに比べると短い。(予報では)金曜、土曜と天気が悪いので難しいセッティングになると思う。しっかり対応したい」と警戒心は高まるばかりだった。
フェデックスカップポイントランクでトップを走り、世界ランキングも頂が見えてきた。「まあ、そう言われてもね、どうしようもない。自分のベストを尽くすことが大事」と気負いはない。目の前の一打、目の前の試合をただひたすらに力を注いだ結果で得た、いまのポジション。目標達成前に態度を変えるわけにもいかない。
今週は会場に姿を見せるなり、選手や関係者、会う人みんなが「おめでとう!やったな!」と祝福の声をかけてくれる。笑顔で「サンキュー」と返し続けるが、本音はちょっと違う。「(優勝から)もう日が経っているので…『まだ言ってるのかよ』って思います」―――。今週は24歳で戦う最後の出場試合。彼の時の流れは恐ろしく速い。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/桂川洋一)