米ツアー今季初戦の松山英樹と石川遼はともに16位発進
2016年 CIMBクラシック
期間:10/20〜10/23 場所:TPCクアラルンプール(マレーシア)
松山英樹 新シーズンはダボスタートから挽回
◇米国男子◇CIMBクラシック 初日(20日)◇TPCクアラルンプール(マレーシア)◇6951yd(パー72)
9月末の昨季最終戦「ツアー選手権」を終えてから4週間。松山英樹が再び米ツアーの戦いに身を投じた。2016-17年シーズンの第2戦で自身初戦を迎え、第1ラウンドは序盤につまずきながら「69」。3アンダーの16位タイで発進した。
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本格参戦4年目となる米ツアー。松山は思わぬ形でその幕を開けた。出だしの10番(パー5)、多くの観衆に見守られて放った1Wショットは右サイドの池につかまり、5オン2パットのダブルボギー。「ことしはダボを打ちたくないなと思っていたのに、一発目から打つからオモシロいですよね…」という、ため息のオープニングとなった。
続く11番(パー3)で6mを沈めてバーディを取り返したが、続く12番では右ラフからの2打目をグリーン手前のバンカーに入れてボギーを叩いた。いきなり巻き返しを迫られた中、フェアウェイからの2打目をピンそば1.5mに絡めた17番からの2連続バーディでイーブンパーに戻して息を吹き返すと、後半2番のピンチで踏ん張った。第1打、第2打と続けざまにバンカーに入れながら、4mのパーパットをねじ込んだ。
「伸ばし合いのコースなんで、耐えていれば流れが来るかなと思っていた。しんどかったけど、17、18番でよく取り戻せたと。やっぱり2番が大きい。(前半を終えて)せっかくパープレーまで戻したところ。あのパーパットを外せばまたオーバーパーになった。あそこは大きかったですね」。後半4番(パー3)からの2連続バーディにもつながった。
パットは「上出来」とした一方で、ショットには不満が残った。この日はキャロウェイ社製の1Wを実戦投入。最終9番、残り169ydから8Iでの2打目はピンそば3mについて歓声を呼んだが、本人は芯への薄い当たりにフィニッシュを崩してあきれ顔。ギャラリーほか見る者を困惑させる仕草は、東南アジアの地でも健在で「点数をつけるとしたら25点くらい」と憮然とした。「先週の3日目に比べると最悪です」と「65」をマークした前週「日本オープン」の土曜日を引き合いに出して厳しい自己評価を下した。
汗びっしょりのシャツを大きな背中に貼り付け、ドタバタのスタートにめげず出遅れを回避。「ショットは先週も3日目だけしか良くなかったんで、まだ迷走中ですよね。でもちょっとずつはマシになってきていると思う」。ほんのわずかの手応えを口にして、午後の居残り練習へと急いだ。(マレーシア・クアラルンプール/桂川洋一)