岩田寛が暫定12位発進 首位にB.スチュアード
2016年 チューリッヒクラシック
期間:04/28〜05/01 場所:TPCルイジアナ(ルイジアナ州)
恵みの雷雨?岩田寛はお昼寝してから3バーディ!
米国男子ツアー「チューリッヒクラシック」が28日、ルイジアナ州のTPCルイジアナで開幕。ラウンド中に雷雨による約5時間の中断を強いられ、出場156人中78人(棄権2人)がプレーを翌日に順延する中、岩田寛は3バーディ、ボギーなしの「69」でホールアウト。3アンダーの暫定12位タイでスタートした。
午前9時にティオフした岩田は前半インで、もどかしいプレーが続いた。ティショットで大きなトラブルは招かなかったものの、チャンスを生かせない展開。13番、14番、16番、18番(パー5)といずれも4m以内のバーディパットが決まらず、パーを並べて、ため息を漏らし続けた。
<< 下に続く >>
他選手のプレーを待たされる時間も長く、組全体にリズムが出ない雰囲気が充満した午前11時59分。後半1番、岩田がカラーから3打目を打たんとした瞬間に中断のホーンが鳴り響いた。豪雨に見舞われ、待機を余儀なくされた。
午後4時50分までの中断中は、移動用の車中で過ごし「2時くらいから寝ていた」という。リラックスして臨んだ再開後、2番(パー5)で5mを沈めてバーディとし、この日初めてスコアが動く。6番では残り231ydをUTでグリーンをとらえ、7mの下りのラインを読みきって2つ目。さらに7番(パー5)で3Wによる2オンから2連続バーディとした。
今週も「ミスを精神的に引きずらないこと」が自身に課したテーマ。終盤8番、フェアウェイから残り123ydの2打目を、ウェッジでグリーン左奥にこぼした。3連続バーディの絶好のチャンスがたちまちピンチになったが「(打つ前に)準備をしていたというか、ミスショットをしても切り替えられるようにと考えていた。そこはきょう、できたところ」。ロブショットでピンそば1.2mにつけ、パーを拾ってノーボギーで終えた。
前週の「バレロテキサスオープン」に続き、今大会も初日から変則スケジュールを強いられた。第2ラウンドは全体最後の組。試合前に設定された第2ラウンドの予定ティオフ時刻は午後2時だったが、大幅な遅れにより、数ホールのプレーにとどまる可能性もある。
「きょうみたいな気持ちでちゃんとできれば、スコアは分からないですけど、またサスペンデッドが続いてもいけるのかなと」。プレーが乱れても心穏やかに――。その課題を突き詰めるだけだ。(ルイジアナ州エイボンデール/桂川洋一)