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2016年 WGCキャデラック選手権
期間:03/03〜03/06 場所:トランプナショナルドラール(フロリダ州)

松山英樹 プロワーストスコアの翌日にコース自己ベスト

フロリダ州のトランプナショナルドラールで開催中の「WGCキャデラック選手権」3日目。
松山英樹はプロ生活ワーストの「81」を叩いた翌日のラウンドで、5バーディ、1ボギーの「68」をマークした。ブルーモンスターの異名をとるこのコースでの自己ベストスコアで、7オーバー60位タイから3オーバー41位タイに順位を上げて最終日を迎える。

ティオフ時刻は最終組が出るちょうど4時間前。前日の雪辱ラウンドは、すぐにやってきた。体調は「良いですね。きのうと変わらず良い感じ」と、股関節痛の影響は感じさせない。「(昨晩は)普通に寝られましたよ。(大きいスコアを)打って後悔もしてないですし」と、あっけらかんとしたもの。1番(パー5)をバーディで滑り出すと、復調したショットで次々とチャンスメーク。グリーン上での取りこぼしがありながらも、7mを沈めた6番で2つ目のバーディとした。

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右サイドに池が構える難関7番では、残り178ydの2打目を7Iでピンそば20cmにつける切れ味のよさ。「そんなに良いショットじゃないんですけど、結果は良かったです」と、相変わらずの厳しい自己評価も戻った。続く8番(パー5)も3打目をしっかり1mにつけ、3連続バーディで浮上した。

後半インのバーディは12番(パー5)にとどまり、最終18番(パー5)ではティショットを左サイドに池に入れて悔しさをあらわにした。だが、こんな日は“見せ場”が自然とやってくる。水面に顔を出したボールを見るや、松山はシューズと5本指ソックスを脱いで水に足を入れ、ウォーターショットの体勢に入った。

風で水面が揺れ、ボールがなかなか止まらず苦笑い。「一瞬のスキを狙って」ウェッジを振り抜いてフェアウェイに出した。「足は大丈夫。(股関節の)痛み?ぜんぜん。(水が)冷たかったです」。3オン2パットで、最後にノーボギーラウンドを逃したが「きのうのきょうで、よく戻してこられたなと思います。そんなに望めないッスよね。ショットが良くなった。ちょっとしたことで、これだけ変わるんだなと思う」と納得顔だった。

前日よりも13打少ない「68」は、これまでの自身の大会ベストスコア「70」(15年最終ラウンド、16年第1ラウンド)を2ストローク更新した。全選手が4日間を戦う世界選手権シリーズ。仮に普段の試合のように、前日に予選落ちを喫していれば、得られなかったバウンスバックの手ごたえでもある。「上位に行くことは難しいが、少しでも順位を上げられるようにしたい」。最終ラウンドも死力を尽くす。(フロリダ州ドラール/桂川洋一)

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