石川遼、トリプルボギー響き46位に後退 岩田寛は最終日に進めず
2015年 シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン
期間:10/22〜10/25 場所:TPCサマリン(ネバダ州)
岩田寛は予選通過もセカンドカット 日米往復の9連戦終了
岩田寛はわずか数時間のうちに、ボーダーラインとの戦いに勝ち、そして敗れた。ネバダ州のTPCサマリンで開催中の米国男子ツアー「シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン」3日目。午前8時から前日未消化分の第2ラウンドを「73」(パー71)で終え、69位タイで予選を通過した岩田は、引き続き行われた第3ラウンドで再び「73」とスコアを落とし通算イーブンパー。74位に後退して、最終ラウンドの出場人数制限(MDF/上位70位タイまで)により、54ホールで姿を消した。
この日に持ち越された前日残りの1ホール、最終9番(パー5)をパーでまとめ、予選カットラインギリギリで今季初の決勝進出を決めた岩田。「(第3ラウンドで)やりたいこともある」とスイングへの修正点を挙げ、勇んで迎えた続く18ホールは悔しさが募った。
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インから出た2ホール目の11番でボギーが先行した後、14番(パー3)から2連続バーディを決めて盛り返したが、17番(パー3)でグリーン右のバンカーからの2打目が、下り傾斜を転がって反対サイドの池に入りダブルボギー。後半6番ではティショットを左サイドの荒地に打ち込み、グリーン周りからのロブショットにもミスが続いて2つ目のダブルボギーを叩いた。
前週の「フライズドットコムオープン」は予選落ち。今週は一歩前進したが、米ツアーの独自ルールによりセカンドカットにかかった。「途中から…なんかもう、ガッカリしちゃって。記憶にないです」とうつむいた。入れ替え戦を通過して昇格したツアーメンバーとしてのシーズン2戦。「なんか…コースがどうとか、周りにパワーがあるとかじゃなくて…ゴルフにならなかったんですよ。今週、先週と…。ゴルフがしたいです。それができれば、行けそうな感じはあるんですけど…」
8月の日本ツアー「RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント」からの日米往復を経た9連戦が終了。次週はオフとし、その翌週から再び米ツアーの戦いに臨む。昨年3位に入った中国開催「WGC HSBCチャンピオンズ」への日本ツアー賞金ランキングによる出場権獲得は難しいと見られ、同週開催の「サンダーソンファームズ選手権」(ミシシッピ州)への参戦が濃厚だ。
わずかな光を見出すのは、この日の終盤のプレー。最終9番(パー5)では3Iで2オンに成功するなど7番から意地の2バーディを奪った。「上がり3ホールが良かったのは収穫。また練習して、再来週からです。いったん日本に帰って犬にさわりたい…」。思いを疲れた胸にしまい込み、仕切り直す。(ネバダ州ラスベガス/桂川洋一)