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石川遼がクリアした「リシャッフル」 岩田寛の戦い

米国男子ツアーの2015-16年第2戦「シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン」は22日(木)から、ネバダ州のTPCサマリンで開幕する。日本勢は前週「フライズドットコムオープン」で予選落ちを喫した石川遼岩田寛が出場。前日21日(水)はともに午後から練習場で調整に励んだ。

石川にとっては2年前に米ツアー最高位となる2位タイに入った大会。前年は最終日の終盤に盛り返し28位で終えた。過去の相性の良さは好材料のひとつで「パットのフィーリングは良いので、グリーン上でリズムを作れれば。新たな気持ちでやりたい」という。一方で、20日(火)までのコースチェックでは「今年はグリーンが少し速いと感じる。硬さも、もう少し出る可能性もある」と例年よりも難度は高いというのが見立て。「風の向きが、自分が経験したものと少し違う」。最後まで警戒を怠らなかった。

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2013年大会の好成績は当時、石川に大きな意味をもたらした。13-14年シーズンは、直前の“入れ替え戦”ウェブドットコムツアーファイナルズを通過してレギュラーツアーの限定的な出場権をキープ。入れ替え戦出身選手50人によって、約5試合ごとに行われるリシャッフル(出場優先順位の変更)を強いられる立場で開幕した。それを一気に解消したのが、2位タイに入ったことで得られた245ポイントだった。「僕も(当時は)あまり考えていなかったんですけど…とにかくスタートダッシュが大事だとは思っていた」

いま、その争いの渦中にいるのが岩田だ。今季最初のリシャッフルは11月の「マックグラッドリークラシック」の直後。開幕戦では、同じ入れ替え戦からレギュラーツアーに飛び込んだエミリアーノ・グリージョ(アルゼンチン)が優勝し、いきなり抜け出した。

早い段階での好成績が求められる。それでも岩田は冷静さを失っていない。「焦ったら、とりあえず良い成績が出ないと思うんです。そこは試合に集中していかないと。難しいですけどね」。前週から大きく変えるポイントもなく、後退の原因になったショットの不振については「先週よりは今のところ良い」と、うなずいた。

「(今大会のコースは)アウトコースよりはインの方が伸ばしやすい。アウトで耐えて、インで少し伸ばせたら。2オンできるパー5、1オンを狙えるパー4がある。ただ、パターが入らないとどうしようもない」。焦りや重圧は1カ月前の入れ替え戦でも経験した。気持ちのコントロールのサイクルを懸命にこなしていくだけだ。(ネバダ州ラスベガス/桂川洋一)

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2015年 シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン



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