岩田寛は出場権確定への戦い ウェブドットコム最終戦開幕
米ツアー出場権へ岩田寛は7位発進「下の方で通っても…」/下部最終戦
2015/10/02 08:04
米国男子下部ウェブドットコムツアーの今季最終戦「ウェブドットコムツアー選手権」がフロリダ州にあるTPCソーグラス・ダイズバレーで開幕し、岩田寛は初日を7バーディ、3ボギーの4アンダーでプレーして7位で発進した。
上がり2ホールを連続ボギーとした岩田の表情は硬かったが、10番から出た前半はチャンスを外しながらの5バーディ、ノーボギー。後半に入ってもバーディを先行させ、一時は首位に1打差と迫る6アンダーまでスコアを伸ばした。
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ファイナルシリーズ全4戦の賞金ランキングで11位につける岩田は、上位25位までに与えられる来季PGAツアーの出場権自体は、ほぼ確実としている。だが「下の方で通っても、試合に出られないから関係ない」と、今週さらに1つでも順位を上げることに集中している。
「うまく説明できないけど、多少ある」という普段の試合との違和感は、主にコースの違いから来るという。「あまり経験したことのないコース。逃げたら難しくなるし、マネジメントが違う」という。考えることは日本の数倍。ティショット一つ取っても「日本だと、刻むかどうかだけ」というのに比べ、こちらは「下が硬くなったりして、天気で飛距離が変わってくる。左はバンカーのアゴが高くて、右は木が邪魔とか…」といった具合だ。
さらに、グリーンのアンジュレーションと形状も違い「グリーンセンターに載せたからといって、チャンスじゃない」というのがこちらのコース。攻め抜くには、確かな戦略と技術、タフな精神力が求められる。
「手応えはいつもないんで、いつも通り。ちょっと最後があれだったんで、切り替えてまた明日からです」と岩田。今大会の優勝賞金は18万ドル。これまで3戦の獲得賞金は4万7400ドルで、現在ランキング1位のチェズ・リービーの21万5000ドルを抜くことも計算上は不可能ではない。(フロリダ州ジャクソンビル/今岡涼太)