「フィーリングがすごくいい」松山英樹に戻ったパットの感触
2014/09/05 09:42
米国男子ツアーのフェデックスカッププレーオフ第3戦「BMW選手権」が4日(木)、コロラド州のチェリーヒルズCCで開幕。松山英樹は3バーディを決めて折り返した後半、アウトで2ボギーを叩き「69」(パー70)でホールアウトした。1アンダーの暫定13位タイ、首位とは2打差とまずまずの位置で滑り出した。
125人が参戦したプレーオフも残り2戦。出場選手がついに70人(実際の出場は69人)にまで絞られたエリートフィールドで、松山にグリーン上の感性が戻ってきた。
<< 下に続く >>
出だし10番、11番(パー5)といずれも1メートル強のチャンスをものにして2連続バーディでスタートすると、その後はしぶとくパーパットも沈めていく。13番で奥から4メートルをねじ込み、第2打をアイランドグリーンの手前のウォーターハザードに入れた17番(パー5)では、3メートル強のラインにボールをしっかり乗せた。
ハーフターン直前の18番で残り184ヤード、打ち上げの第2打をピンそば1.2メートルにつけるスーパーショットでスタンドを沸かせ、この日3つ目のバーディ。後半はティショットをいずれもバンカーに入れた3番、8番(パー3)でボギーとして後退したが「後半は(パットが)入らなかったが、フィーリング的にはすごくいい」と表情は明るい。トータル29パット以上の手応えを感じられた。
毎日グリーン上での試行錯誤を欠かさず、今大会開幕前の2日間は、アドレス時にボールの下に敷く、ストローク確認用の練習器具も導入。「練習で自信がついてきた。すごくいいストロークができている。あとは最後のカップ際の読みと…ボールに聞くしかないですね」と、笑みを浮かべる気持ちの余裕も生まれてきた。
次戦の最終戦「ツアー選手権byコカ・コーラ」の出場権は今大会を終えてフェデックスカップランキング30位以内の選手が獲得。松山は、どちらに転んでもおかしくない当落線上の30位にいるが、落ち着き払った様子だ。
「今週頑張って、行けなかったら仕方がない。それが自分の力。他の選手が良かったら、来週には行けないと思う。それは結果でしかない。まず自分のプレーをやった上で、結果を待ちたいと思います」。松山の言う“自分のプレー”。それを体現できれば、自ずと結果がついてくることは証明済みだ。(コロラド州デンバー/桂川洋一)