再浮上の石川遼が苦笑い「フェアウェイに行くとラク」
2014/08/24 08:37
ニュージャージー州のリッジウッドCCで開催中の米国男子ツアーのフェデックスカッププレーオフ第1戦「ザ・バークレイズ」3日目。2アンダーの39位タイから出た石川遼は6バーディ、3ボギーの「68」で回り、通算5アンダーの16位タイに順位を上げた。
2日目のオーバーパー「73」で後退していた石川は、ムービングデーもドライバーショットに苦しみながら、3日間で全体トップのパット数、75をマークしているグリーン上でのプレーが序盤に光った。8番(パー3)で手前から7メートルを沈めるなど、アウトで1つ伸ばして折り返すと、終盤にかけてショットにも次第にリズムが出る。15番(パー3)で5メートルを沈め、16番ではきっちりとフェアウェイからアプローチウェッジで作ったチャンスを活かして2連続バーディを決めた。
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ショットの内容に対する自己評価は低く「かなりレベルの低いところでのいい内容。(初日)最悪、(2日目)最悪、(3日目)悪い、みたいな感じ。今日が一番いいのは間違いないけれど。ちょっとスイングがまだ、違うんですよね。球離れがちょっと早い、打ち抜けていない感じ」
それでも「昨日までは振るだけで精一杯だった」というドライバーショットが、終盤3ホールでは「ドライバーでドローとフェード、低い球、高い球を打つ余裕が持てた」という。16番では低いフェードでフェアウェイに置き、17番(パー5)は引っかけて左のラフに突っ込んだが、左ドッグレッグを攻略すべく低いドローを意図したもの。最終18番でハイドローに成功し「やっと18番で“今日イチ”のショットが出た」と安堵感を漂わせてホールアウトした。
3日間を通じたフェアウェイキープ率41.5%は全体70位と低迷しているが、この日はそれがチャンスに直結したこともあり「フェアウェイに行くと、こんなにラクに打たせてもらえるんだと思った。林の中も好きなんですけどね、僕は…」と自虐的に笑わせた。混戦の中、トップとは4打差。「やるべきことを続けたい。明日は前半次第だと思います。トップ10、トップ5を狙って行ける」。無心の先の好スコアを、静かに求めていく。(ニュージャージー州パラマス/桂川洋一)