2014年 WGCブリヂストンインビテーショナル
期間:07/31〜08/03 場所:ファイヤーストーンCC(オハイオ州)
松山加速 次週メジャー大会へ向け2日連続のアンダーパー
2014/08/04 10:11
決勝ラウンドに入って2日続けてのアンダーパー。世界ゴルフ選手権シリーズ第4戦「WGCブリヂストンインビテーショナル」最終日、松山英樹は5バーディ3ボギーの「68」で回って通算6アンダーとし、12位タイで4日間を締めくくった。
「最近なかったプレーがいくつも出たので良かった。バーディチャンスも多かったし、あとはそれを決めきれるパッティングの技術とラインの読みかなという感じがする」。
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この2日間、松山が奪ったバーディのうち1メートル付近(以内)につけたものは6個ほど。「2日目が終わってから練習をして、良くなるものがあった」と、決勝に入ってショットは本来のキレを取り戻した。パーオン時の平均パット数は4日間通算1.5851でフィールド1位。どれだけ、ショットがピンに絡んでいたかを物語っている。
一方で、ストロークゲインド・パッティング(パットのスコア貢献率)では4日間通算で-0.54353。これは全選手中49位で、松山と同スコア以上の選手の中では一番低い数値だった。
「ラインの読みが悪いのか、タッチが悪いのか分からないけど入らない。まぁ、そのうち入るでしょう」と語る松山にとっては、“ショットが良ければ戦える”という手応えを得たことは確か。「このショットが初日から出来れば、パットが悪くても上にいけるという感じはする。それを、初日が始まる前からしっかり作っておかないといけないけど、今年になって出来ていなかった」と振り返った。
だが、ショットにあぐらを掻くわけではない。「ショットは緊張してくれば崩れてくるし、世界のトップでもうまくコントロールできない人もいる。パットは小さなストロークだし、そこでいかにしっかりとしたものを作っておくかによって、ショットが悪くてもパーセーブできるときがある。そういう意味ではパットの方が大事だと思います」。
ショットとパット。この2つが噛み合えば、米国男子ツアー2勝目も日本人として初のメジャー優勝も手の届くところにある。次週の「全米プロゴルフ選手権」からフェデックスカッププレーオフの最終戦まで残り6連戦。その時期がいつ来るか?ということだけが問題だ。(オハイオ州アクロン/今岡涼太)