ウッズ、予選落ちにもポジティブ 次戦予定は「全英」
T.ウッズの新スポンサーにサプリメント会社で話題に
2014/07/01 19:15
先週の「クイッケンローンズ・ナショナル」で、怪我から約3か月ぶりに復帰したタイガー・ウッズの新しいスポンサーが話題となっている。ウッズと複数年の契約を結んだのは、米コロラド州デンバーに本社を置く栄養補助食品(サプリメント)会社の「マッスル・ファーム」だ。ウッズのキャディバッグには緑の蛍光色で「MP」の文字が浮かぶ。
米報道によると、同社の売上は1億1000万ドルを超える(2013年)。09年には格闘技大会のアルティメット・ファイテイング・チャンピオンシップのスポンサーを務めた。これまでNFL49ersのコリン・キャパニックやジェッツのエリック・デッカーを宣伝に起用してきた。ブラッド・パイアット会長(34)も、NFLの元選手だ。
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ただ、マッスル・ファームは順調に成長してきたわけではない。NFLの薬物検査を担当する非営利団体は、団体のマークを無許可で使ったとして、マッスル・ファームを非難している。
パイアット氏は「(非営利団体とは)コミュニケーションのミスがあっただけだ」と主張する。
また、サプリメントは米スポーツ界で長年非難の的とされてきた。うつやひざの故障、心臓発作といった健康問題とも関連づけられてきた。
PGAツアーでアンチドーピングを担当するアンディ・レビンソン副会長は、ウッズの代理人のマーク・スタインバーグ氏に「サプリメントは米食品医薬品局の規制をほとんど受けていない。サプリメントの成分が何かなんて何の保証もない」とくぎを刺したという。
スタインバーグ氏は、アルティメット・ファームから「ウッズ・ライン」の製品を計画していると明らかにした上で、「もし作ったら、PGAツアーの承認を得る」と理解を求める。
ウッズは「マッスル・ファームの製品は自分にとても合っていた」と話しているという。
17日からの「全英オープン」への出場を予定しているウッズ。新たなスポンサー登場の余波で、これからは薬物検査で狙い撃ちされるかもしれない。