石川遼 「今年で一番良かった」ラウンドの意義
最終ホールはダブルボギーにもかかわらず、石川遼は開口一番「すごく良いラウンドが出来た」と胸を張った。オハイオ州にあるミュアフィールドビレッジGCで行われている「ザ・メモリアルトーナメント」3日目、石川は6バーディ3ボギー1ダブルボギーの「71」で回り、通算2アンダーの47位タイで終えた。
「良いショットも良いパットもたくさん打てたし、充実感がある」。その言葉通り、5番(パー5)から5メートル、1.2メートル、2.5メートルを沈めて3連続バーディ奪取。ショットと共に、この日は2メートル前後の微妙なパットもコンスタントにねじ込み、24パットでストローク・ゲインド・パッティングは+3.493と全体3位を記録した。
最終18番でのダブルボギーは確かに悔やまれる。「完璧なショットだったけど、3ヤードの風の読み違い」という7Iでの第2打はグリーン奧のラフに達し、強烈な下り傾斜のピンに寄せるのはほぼ不可能。だが、4打目でグリーン下からのアプローチを2.5メートルショートさせ、そこから2パットを要した3ストロークは、2ストロークに出来た可能性もあっただろう。
だが、今はスコアよりも目の前のショットを振り切っていけるかという、来年に向けた挑戦の真っ最中。「今年で一番良かった」という手応えのラウンドが出来たという事実が、なによりの収穫だ。(オハイオ州ダブリン/今岡涼太)