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A.スコットが自身初の世界ランク1位奪取に前進

2014/03/23 14:08

アダム・スコットは、過去のどの時期よりも世界ランク1位に近づいている。

しかし、何よりも重要なことを先にこなさなければならない。

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「自分がやるべきことは日曜日に大会を優勝することで、世界ランク1位になることではない」と、スコット。

「今日のラウンドで良いプレーをした多くの選手達が、後方でチャンスを待っているからね。おそらく、彼らは良い感触を持って最終日に臨むと思う」。

それでもスコットが頭1つ分抜け出ている。

オージーは序盤で出遅れたものの、「71」の1アンダーと挽回。「アーノルド・パーマーインビテーショナル」3日目までを終え、2位と3打差の首位(通算15アンダー)で最終日を迎える。

この日最高となる「66」を記録した1人のキーガン・ブラッドリーは単独2位に浮上。同じく「66」としたマット・エブリージェイソン・コクラックと共に3位タイとしている。

ベイヒルでの3日目までを終えた時点では、スコットが世界トップと言っても良いだろう。苦しみながらも、リーダーボードのトップを守るのに十分なだけのプレーを見せているからだ。

2位と7打差で3日目をスタートしたスコットは、1番での3パットボギーを含み、5ホール目までに2オーバーと出遅れた。パー5の4番では第2打をグリーンサイドのバンカーに落としてしまいパー。5番では3メートル強のパーパットを外し、ボギーを叩いた。

「7打差と聞くと大差のように聞こえるだろうけれど、それは間違い。特に2日目を終えた時点ではね。もし自分が7打差で首位を追う立場なら、まだ勝つチャンスはあると思うから」。

それでもスコットは6番でバーディとしてスコアを1つ取り戻すと、ラスト9ホールで4バーディを記録。10番では9メートル弱のパットをねじ込み、15番でも7.5メートルからバーディを奪取し、2014年の初勝利に1歩近づいた。

何よりも重要だったのは18番のパーパットだったに違いない。僅か2メートルのパットだったが、バーディと同じくらい大きなものだった。

「(18番は)自信を得る為にも良かった。この段階になると、1打が今後の調子に影響するから」。

今大会で優勝すれば、スコットはタイガー・ウッズを抜いて世界ランク1位に浮上する公算が大きい。

ウッズは腰痛の為に今大会を棄権。スコットとウッズは、今後「マスターズ」まではどの大会にも出場しない予定となっている。

「優勝に飢えている。今が自分のキャリアのピーク時期だと思っている。今後は優勝するチャンスを多く作らないといけないし、チャンスがあれば今までよりも確実に結果を残さないといけない。年間を通して3、4回も優勝争いに絡むのは大変なこと。10回なんて尚のこと」。

アーノルド・パーマーインビテーショナル」は3日目まで終了。スコットは18番をパーで終え「71」とし、2位と3打差の首位で最終日を迎える。スコットと2位のブラッドリーは、最終日に同組でプレーする。

逆転優勝を狙うブラッドリーが2位に浮上

3日目を首位と8打差でスタートしたキーガン・ブラッドリーは、8バーディを含む「66」を記録し、最終日に逆転優勝を狙える格好の位置につけた。

「日曜日を首位と数打差のところで迎えるのが好きなんだ。下馬評が低い方が好きでね。とにかく明日は良いプレーをするだけ。興奮するよ」。

2011年の「全米プロゴルフ選手権」、そして2012年の「WGCブリヂストンインビテーショナル」で優勝した時も、ブラッドリーは最終日を首位と数打差の位置で迎えた。

前日まで独走状態だった首位のアダム・スコットに迫れた最大の要因は、パッティングにある。
前日に続き、3日目も僅か25パットでフィニッシュ。今大会を通して合計パット数で4位としている。

3連続バーディを記録した10番から12番では、6メートル強のパットを2度も決めてみせた。そして16番から18番まででも再び3連続バーディとしてホールアウト。17番では約7メートルのパットを沈めてバーディを奪った。

エブリーを好調に導いた1つの“変化”

首位と9打差で3日目をスタートしたマット・エブリーの目標とは何だったのだろう?

「土曜日に優勝者は決まらないから、出来るだけ最少スコアを記録することが目標だった。それに、アダム(スコット)の風邪が酷くなれば良いなと思っていたよ。まぁ、冗談だけど」。

エブリーは目標通り「66」とし、キャリア初優勝を狙える位置で最終日を迎えることに。
優勝争いに絡むのは初めてではない。出場したここ3試合では2度トップ10入りを果たしている。

好調を維持しているパッティングの他、エブリーを好成績に導いているものが存在するという。

「去年は年間を通してコーチをつけていた。彼は素晴らしい指導者だった。ただ、自分の成長の為とは言え、少しばかり依存度が高くなってしまって」。

「今年は全て自分1人でやっているんだ。全て自分でこなしている。自分自身、それにキャディを信頼してやっているから、彼と自分だけってことかな」。

それでも優勝出来ていない要因は何かと聞かれると、エブリーは、「最終日にアグレッシブになり過ぎる傾向がある」と答えた。

では、ベイヒルでの最終日はどうアプローチするつもりなのだろう?

「どう転ぶかはやってみないとわからない。僕はリーダーボードを見るのが好きなんだ。刻一刻と変わる状況が反映されるからね」。



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