【1R】石川遼の全ショット詳細
2013年 タンパ ベイ選手権
期間:03/14〜03/17 場所:イニスブルックリゾート(フロリダ州)
26位発進の石川遼「楽しさが分かってきた」
米国男子ツアーの「タンパベイ選手権」が14日(木)、フロリダ州のイニスブルックリゾートで開幕。石川遼は4バーディ、4ボギーの「71」でまわり、イーブンパーの26位タイで滑り出した。
午前スタートとなった初日、最初の敵は寒さだった。出だしの稼ぎどころ、1番(パー5)でバーディを逃した石川。「あからさまなチャンスホールって感じではなくて、自然との戦いになった。朝からこれだけの風は経験もないんで、今までのイニスブルックで一番タフだった」。続く2番でチップインバーディを決めたが、ショットの状態はいま一つ。「打ちたい距離より4~5ヤード狂うと、うまくいかないコース。ぶれても前後左右3ヤードずつまで」という精度が求められる中、スコアを伸ばせない展開が続いた。
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それでも前半を2バーディ、2ボギーのイーブンで折り返すと、終盤に復調の気配を見せる。スイングを修正し、難しい終盤3ホール、通称“スネーク・ピット”に突入。すると16番、17番はパー。そして1オーバーで迎えた最終18番で6メートルを沈めてバーディフィニッシュとする。「(上がり3ホールは)全部良いショットが打てて、全部バーディパットが打てた。あのゴルフができていれば、あまり怖くない」と、自信をつかんでのホールアウトとなった。
5年連続の出場となるトーナメントだが、過去予選通過は初挑戦の2009年のみ。イニスブルックリゾートは平たんで海に囲まれたフロリダらしからぬ、アップダウンも多い林間コース。また石川自身、ここ数年はグリーンの硬さが増したと感じており、ショットの精度がより重要視されている。
それでもこの日の表情はすがすがしいもの。「やっと、だんだん、どう攻めるかがわかってきた。思ったように打てるようになって、このコースの楽しさがわかってきた」と好感触が、それを作る。新しいスイングも、馴染んできた頃。2日目以降も、格好のテストの場となりそうだ。