毎年恒例「メモリアルクリニック」
米国男子ツアー「メモリアル」プレビュー
米国男子ツアーのトップが集い、メジャーさながらの盛り上がりを見せるジャック・ニクラス主催の「メモリアル」。ニクラスは昨年秋口に「背中の痛み」を訴えて以来、大会からは遠ざかってきていたが、症状が安定したこともあり今大会に参戦を表明している。
注目はドイツで優勝したばかりのタイガー・ウッズ。ドイツからとんぼ返りで参戦している。タイガーは、伝説のゴルファーと呼ばれる往年の名プレーヤー主催の試合にめっぽう強い。1997年「バイロン・ネルソン・クラシック」優勝、パーマー主催の「ベイヒル招待」では今年3連覇達成。そしてニクラス主催の「メモリアル」で、今週米国男子ツアー史上3人目(ジーン・サラゼン、ウォルター・ヘーゲンの2名)の同一大会4連覇に挑戦する。
ブッチ・ハーモン(タイガーのコーチ)
「サラゼンやヘーゲンもすごいが、ハイレベルな現代のツアーで4連覇の可能性を持つタイガーもすごい。過去3年間は天候に恵まれず、芝が重い状態での試合展開だったが、今年は晴れているから違う戦略を立ててくると思う。タイガーは毎回、状況に合わせて最良の戦略でコースを攻めることができる最高の選手だ」
ジャック・ニクラス
「トーナメントで4連覇というのは、通常ではほぼ不可能と言っていい。でもタイガーなら可能かもね。」
タイガー・ウッズ
「誰もがまずは1勝あげることを目標に頑張っている。でも自分の場合は、幸運なことに何度も優勝する機会をもらえた。もし達成できて、サラゼンやヘーゲンといった伝説の選手と肩を並べることができたら光栄。歴史の1ページを作れるんだから。」
タイガーの4連覇を阻止すべく立ちはだかるのは、ミケルソン、ガルシア、シン、エルスといった超一流たち。例え今試合で4連覇を達成できなくても、タイガーはこの先あと2回も同一大会4連覇のチャンスがある。(2002年世界ゴルフ選手権NEC招待と2003年ベイヒル招待)
またタイガーについては、来週の「ケンパーオープン」への参戦は五分五分とのこと。欧州からの帰国で少々疲れが出ているタイガーは、「全米オープン」を前に、どのような調整に入るか検討中とのこと。予選終了時の金曜日には「ケンパー」参戦の可否決めるという。