クリス・ディマルコが母の死を乗り越え参戦へ!
パット改革!?「クロウ・グリップ」
右手を通常の逆手に構える「クロウ・グリップ」が今やPGAで話題に。というのも、「クロウ・グリップ」の先駆者的な存在、クリス・ディマルコとマーク・カルカベッキアの2人が現在PGAで最もパッティングに優れている結果を出している。クリス・ディマルコは現在PGA賞金トップで今季の「フェニックス」優勝。マーク・カルカベッキアは昨年の「フェニックス」でPGA史上最高スコアをマーク。さらに、WGC「アクセンチュア・マッチプレー」でシード62位ながら優勝を遂げたケビン・サザーランドも「アクセンチュア」のプロアマ戦で「クロウ」に変更。またデイビッド・ピープルズはその週の「ツーソン」で過去10年間でベストフィニッシュとなる「2位」をこの「クロウ」で勝ち取った。こうなると、「クロウ・グリップ」への注目は高まるばかり。
クリス・ディマルコ「右手が邪魔にならなくなったんだよ。パットがスムーズになっているし、テイクバックがやりやすくなったんだ。クロウのおかげでよい成績が出ているといっても過言じゃない。」
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デイビッド・ピープルズ「パットのインパクトの瞬間まで体が起き上がったりしない。ずっとスクエアな構えのままパットが打てるんだ。」
この謎の「クロウ・グリップ」出所はどこかというと、25年前にスキップ・ケンダールが地元で出会ったという。そして7年前にクリス・ディマルコに伝授した。
スキップ・ケンダール「25年前に地元のバッド・ベイカーさんという人から教わったんだ。まだロングパターもなかった頃さ。そのベイカーさんがあまりにパットがうまかったのでやり方を聞いたんだ。彼はイップスで悩んでいて、その結果編み出した方法だったらしいんだ。僕は使ってないけど、ディマルコには合っていたみたいだね。彼には感謝されているけど、でも所詮パットを打っているのは彼だし、芝目を読んでいるのも彼なわけで、もともと彼のもっていたパットの才能をちょっと助けただけだよ。」
クリス・ディマルコ「僕が7年前にパットで苦しんでいたときにスキップ・ケンダールが教えてくれたんだよ。でもそのときは誰も騒いでくれなかった。クロウを使っている人たちが成果を出してきたからもてはやされているだけで、クロウが先か、成果があるからクロウが騒がれるのかといったところだね。でも本当に素晴らしいパット方法だからあまりみんなに真似されたくないな。」