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オラサバル「優勝」を振り返る

「ビュイック招待」の2日目が終了しようとしていた頃、誰もがタイガーの予選通過を心配していた中で、同じく「予選通過」が危ぶまれていた選手がいた。ホセ・マリア・オラサバルである。

ホセ・マリア・オラサバル「2日目が終わって1アンダー、正直予選通過は無理かとおもっていた。しかしラッキーなことになんとか通過できたんだ。」

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そしてその「運」を活かし、オラサバルは3日目に(67)の好スコアをマーク、予選通過ギリギリの淵から11位タイにまで駒を進めた。さらに最終日、オラサバルの猛チャージが続く。前半ハーフを4アンダーの(32)で周り、バックナインでの13番14番での連続バーディで12アンダーの首位タイにまで登り詰めてしまった。その直後、首位タイのオメーラがボギーを叩き、オラサバルの脳裏に新たな目標が見えてきた。

ホセ・マリア・オラサバル「優勝できるかもしれない、そう感じた。15番でのバーディを決めて、このまま好プレーを保てれば優勝できると確信したんだ。」

15番の3連続バーディでついに単独首位に躍り出たオラサバルだったが、16番でパーパットがカップに嫌われ、一歩後退。J.Lルイスの追い上げもあり、オラサバルは最終18番ホールの第3打目で「賭け」に出ることを決意した。

ホセ・マリア・オラサバル「キャディに残り94ヤード、完璧なショットが必要だと言ったんだ。僕のロブショットの飛距離ではぴったりな距離だったからピンを攻めた。打った瞬間に良い手応えはあったけど、結果はさらに良かった。」

オラサバルの打った第3打はみごとなバックスピンであわやイーグルという程ピン側に突き刺さり、このバーディで(65)、再び単独首位に立ち「プレイオフ」に備えて黙々と練習をしながら結果を待った。そして1時間後、17番のバーディで同じく13アンダーの首位タイに浮上してきたJ.L.ルイスが最終ホールで緊張のあまり3パットしてのボギー。この瞬間、オラサバルのPGAツアー6勝目が決まった。

ホセ・マリア・オラサバル「昨年、そして一昨年とも本当に良いプレーができなかった。優勝できて久々に最高の気分だよ。」

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