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2011年 全英オープン
期間:07/14〜07/17 場所:ロイヤルセントジョージズGC(イングランド)

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全英OPレポート〈3〉】

今日で練習ラウンドも4日目。少しずつ攻略ルートがわかってきたけど・・・。でもやっぱり難しいですね。バンカーを避けながら、波打つフェアウェイを転がしていかなきゃスコアは作れないんですが、あまりに警戒し過ぎると今度はブッシュ(深いラフ)に捕まってしまいます。

ここロイヤルセントジョージズのブッシュは、比較的まばらに生えているので打てるのは打てるんですが、クラブが振り抜ける分、グリーンなどに落ちてからの転がりが全く計算できないんです。もちろんフライヤーだってするし、逆に飛ばない可能性だってある。日本の通常のトーナメントコースなら、ラフからのミスショットの後に簡単にリカバリーできる場合もあるけど、ここでは絶対にありえないですからね。

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ラフから予想外に飛び出した球は、かなりの確率でポットバンカーに捕まる印象。うまくバンカーを避けたとしても、ボールはえぐられたグリーンサイドの傾斜の下まで転がり落ちるでしょう。

やはり鉄則はフェアウェイキープです。風が強いとフェアウェイに置く事が本当に難しくなるけど、そこは藤田さんの天才的なボールコントロールに託すしかないですもんね。

藤田さん、今週はいつもの7番ウッドと9番ウッド(ロフト角21、24度のユーティリティ)を抜いて、3番アイアンと4番アイアンを入れていきます。風が強くて重たいので、ショートウッドだとどうしても風に負けてしまうんです。風向きにもよるけど、ティショットでショートウッドを使うホールが何ホールかある事を考えたら、ロングアイアインで風の下を通していく方が危険は少ないですからね。

あとはやっぱり地面が固いから。フェアウェイを確実にキープしていくためには、ロングアイアンで手前からコロコロ転がしていった方が風の中でもコースを縦に広く使えます。実際、昨日は、フォロー(追い風)のホールで、3番アイアンで打ったティショットが転がった距離も含めると300ヤード以上飛んでいました。リンクスでは最大の武器ですね。

いよいよ明日は初日です。これだけ直前までどうなるのかが全く予想のつかないコースは初めてですが、その分楽しみでもありますよ。真っすぐ遠くに飛ばした人が有利な他のメジャー3試合とは違って、全英オープンは出場者みんなにチャンスがあります。特にここはそう。フェアウェイやグリーンの強烈なアンジュレーションは運も大きく左右します。藤田さんの“凱旋(がいせん)帰国”だってまんざら夢じゃないですからねー。

全英オープン制覇を夢見て、明日はスタートティに立ちたいと思います。

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