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【GDOEYE】石川遼、完遂できなかった“ミッション”

フロリダ州ベイヒルGC&ロッジで行われている今季の米国男子ツアー第13戦「アーノルド・パーマーインビテーショナル」。3年連続の出場となった石川遼は、初日「74」、2日目に「77」をたたいて通算7オーバー。2週間後に迫った「マスターズ」前の自身の最終戦で、あえなく予選落ちを喫した。

石川は今年3度目の出場となるマスターズを前に、いくつかの課題を持って米ツアーの5試合に臨んだ。その一つが米国内での「ファン獲得作戦」。2週間前の「WGCキャデラック選手権」の開幕直前、こう話していた。

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「アメリカのゴルフファンの皆さんの注目を集めて、マスターズに向かいたい。一人でも多くの人にイシカワという名前を覚えてもらいたい。これは僕にとっては大きなことです。『あの選手は誰だろう?』と言われるのではなくて、ギャラリーの皆さんから声をかけられることで、僕はプレーしやすくなる」。

スターの資質と言うか、生粋の“目立ちたがり屋”という一面ものぞかせながら、ギャラリーの後押しによる自らの成功を肌で感じているからこその、石川らしい言葉だ。

だからこそ最終日までプレーし、上位選手が紹介されるリーダーズボードに「ISHIKAWA」の名前を載せたかった。ミッションのために明確な「結果」を求めた。しかし今季出場した米ツアー5試合で4日間プレーしたのは予選落ちの無い「キャデラック―」だけ。「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」は接戦の末、1回戦で敗退。つまり、すべての試合で“最短時間”で姿を消してしまったことになる。

石川が米ツアー、そしてマスターズに初めて出場した2009年からの過去2年は、いずれも決勝ラウンドに進出した試合(09年トランジションズ選手権、10年ノーザントラストオープン、アーノルド・パーマーインビテーショナル)を経て、晴れ舞台に臨んだ。単純にマスターズ前の戦績だけ見れば、3年目の今年は最悪といえる。

「ショットもパットもそこまで悪くない」と繰り返すだけに、結果に表れないことが余計にファンを、そして石川本人を不安にさせる。「来週には父親も(米国に)来る。徹底的に見てもらう。ここまで結果が出ないと、目の前のことが信じられなくなる。できる限り厳しい練習をやっていくしかない」と口を真一文字に結んだ。

マスターズまで残りわずか。来週のオープンウィークは、オーガスタを戦う上で、ここ3年間のうち最も鍵になりうる一週間となりそうだ。(編集部・桂川洋一)

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2011年 アーノルド・パーマーインビテーショナル



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