到着遅れの原因はトイレの故障 米澤蓮は「旅の醍醐味」味わい英国入り
◇メジャー最終戦◇全英オープン 事前(14日)◇ロイヤルバークデールGC(イングランド)◇7223yd(パー70)
キャリアで初めてたどり着いたメジャーは、思いのほか遠かった。国内ツアー「ミズノオープン」で今大会の出場権を獲得した米澤蓮は前週末に渡英。日本からまさに飛び立たんとするとき、珍しいトラブルに遭遇した。機内のトイレの不具合が分かり、修理が完了するのを待つ羽目に。ロンドンへの到着が2時間近く遅れたという。
ヒースロー空港からは電車でロイヤルバークデールGCの近郊都市リバプールへ。「飛行機の乗り継ぎでヒースローを使いたくなかったんですよ。今まで、100%荷物がなくなっていたので…」と、ロストバゲージが頻発すると言われる“難所”でのトランジットを予定通り避けたものの、宿泊地に到着したのは午前2時頃。「日本から24時間以上かかりました。旅の醍醐味です」と苦笑するしかなかった。
日本ツアーで通算3勝。ナショナルチーム時代に世界と戦い、早くから豪州ツアー等にもスポット参戦してきたが、2022年にプロの世界に飛び込んでから、メジャーに出るまでに5年近くかかった。実際に立った世界最古のゴルフトーナメントの舞台は、「テレビで観ていた通りタフ」。開幕2日前までに3ラウンドをこなし、最高難度を実感してやまない。
頭上には連日、全英オープンとは思えないほどの青空が広がっている。現段階で試合期間中も雨の予報がない。グリーンがどんどん乾いていくことが予想され、「中途半端なスピンでは全然止まらない」と苦戦は必至。「ティショットである程度、飛ばしていかないといけない。オーストラリアなどで似たようなコンディションでやったことはあるが、ここは距離が長いし狭い。ドライバーを打っても、(2打目で)結構ロングアイアンの距離が残る」。ため息だらけのようで、26歳は「そこが面白い」と言った。
予選から出場156人が全員1番ホールからプレーするリンクス伝統の戦い。2日目は午後3時59分(日本時間午後11時59分)のスタートで、夕方から夜にかけてのラウンドを強いられる。「ひとりの選手として、ここに来られて良かったと思う。でも、結果が求められるし、自分でも頑張りたい。プレーヤーとして来られて良かったというのは、明日まで。(初日の)木曜日からはしっかりやりたい」と怯む素振りはない。(イングランド・サウスポート/桂川洋一)