スピースの伝説ショットは“再現不可能”に? 9年ぶり全英ロイヤルバークデールが変貌
◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 初日(28日)◇ JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山)◇7480yd(パー72)◇曇り
7月16日開幕の今季メジャー最終戦「全英オープン」を主催するR&Aが、予選会を兼ねる「ミズノオープン」会場で会見を行った。
今年の舞台となるのは、イングランドの港湾都市リバプールの中心地から30㎞ほど北に位置するロイヤルバークデールGC。ジョーダン・スピースが制した2017年大会以来、9年ぶり11度目の開催となる。大会の副会長を務めるルパート・エルウッド氏は「イギリスでのゴルフ文化はコロナ以降、かなり盛り上がってきている。チケットに関しても想定以上のリクエストがあった」と説明。過去最多だった22年大会(セントアンドリュース オールドコース)の29万人を上回る30万人超の来場を見込んでいるという。
多くのギャラリーを迎え入れるため、コース周辺のレイアウトが一新された。17年大会でチャンピオンの伝説的リカバリーショットを演出したドライビングレンジも、13番のフェアウェイ右サイドから18番の右サイドへ移動した。当時13番でティショットを右の深いラフに曲げてトラブルとなったスピースは、「練習場はOBかい?」と確認してアンプレヤブルを宣言。ショットを打ち込んだ地点の後方に広がる練習場にドロップし、3打目をグリーン手前まで運ぶスーパーボギーで切り抜けて優勝につなげた。今年の大会において、その“再現”は不可能となる。
コース改修に伴い、総距離は17年の7156ydから7223yd(ともにパー70)と長くなった。前回パー5だった15番がパー3に、14番がパー3からパー5に変更された。4つのパー3がそれぞれ異なる方角(北、南、南西、北東)を向く設計となり、エルウッド氏は「全英では風との勝負が重要になってくる中で、風向きがそれぞれ変わる。よりチャレンジングな形になると思う」と期待を口にする。新たなレイアウトのロイヤルバークデールで、再び歴史に残るドラマが生まれるかもしれない。(岡山県笠岡市/中村文香)