2026年 マスターズ

「14番で全部壊れた」アプローチに不満顔も…松山英樹は2度のダボピンチしのぐ

2026年 マスターズ 初日 松山英樹
松山英樹は15回目のマスターズ初日をパープレー「72」

◇メジャー第1戦◇マスターズ 初日(9日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7565yd(パー72)

スタートホール、1番の2打目で早々に2026年のマスターズはタフな戦いになる予感が漂った。松山英樹が放ったアイアンショットはグリーンで小さく甲高い音を立てて跳ね、ピン奥8mほどまで転がって止まった。初日の時点で明らかに硬さを感じるコンディション。13フィートは超えていそうなスピードとの相乗効果で難しさに拍車をかけた。

2026年 マスターズ 初日 松山英樹
風のジャッジも悩ましかった

その中で必死にガマンを重ねた。5番で先行したボギーも、2m強を何とか沈めたもの。左サイドの深いフェアウェイバンカーから出した後の約60ydの3打目が短く、手前の強い傾斜を戻された。「風は(強くは)なかったんですけど、ないなりに向きが変わったりして難しかった」。止めるのが難しいグリーン、ピン位置に対して落としどころの計算も当然シビアになる。悩ましい風のジャッジに惑わされ、さらにアプローチも寄せきれなかった場面で“最悪”を回避する底力を見せた。

2026年 マスターズ  初日 松山英樹
首位と5打差の17位スタート

ミドルパットを流し込んだ10番で最初のバーディを奪っても、やすやすと流れに乗らせてはくれない。フェアウェイからグリーン右に外した11番は、奥のバンカーを考えるとベターなエリアだったが、チッピングが3m近くオーバーした。少しスライスするラインを読み切ってボギーを回避してから、14番で再び大ピンチが訪れた。

2026年 マスターズ 初日 松山英樹
ショットの状態は悪くない

ティショットが左サイドの木に当たってフェアウェイに戻り、長い距離が残った2打目を奥にこぼした。少し左足下がりのライからだったアプローチは、コンタクトしてすぐに手を離すほどの“トップ”。大きなミスでグリーンの反対側まで転がり落ちたものの、今度は4mのボギーパットを決めて傷口を広げなかった。「(5番も14番も)あのボギーパットが残るようじゃあ、ちょっとしんどいゴルフですけど、あそこが入ったのはすごく大きかった」とうなずいた。

2026年 マスターズ 初日 松山英樹
連日晴天のオーガスタナショナルはどんどんタフになる

グリーン奥から柔らかく上げる寄せのスキルを見せた15番(パー5)で2個目のバーディを奪って「72」でまとめた。スコアを伸ばす展開には持っていけなくても、フィールド全体を見渡せば、滑り出しとしては悪くない。17番では強く入ったグリーン右からのアプローチが、ピンに当たって止まるシーンもあった。「14番で全部壊れたんで、しっかり練習したい」。その言葉通り、ホールアウト後はドライビングレンジでの調整を軽めに終えると、入念にアプローチの感覚を確かめた。(ジョージア州オーガスタ/亀山泰宏)

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