「ここの芝でうまくいかないと来週なんて…」松山英樹は最後の実戦へマスターズモード
◇米国男子◇バレロテキサスオープン 事前(31日)◇TPCサンアントニオ オークス・コース (テキサス州)◇7438yd(パー72)
3週ぶりのトーナメント出場となる松山英樹の視線の先には、もちろん次週9日から行われる今季メジャー初戦「マスターズ」(ジョージア州オーガスタナショナルGC)がある。2021年以来の大会2勝目が懸かる大一番へ、同年から6年連続で最後の実戦の舞台としてTPCサンアントニオを選んだ。
ことしで15回目となるオーガスタで求められるショットは、しっかり頭の中にインプットしている。ゲームを組み立てるティショットは「まず“枠内”に入ることを最優先しなきゃいけない。その中でコントロールできれば。オーガスタは飛んで、枠内に行けばいい。そこからの勝負なので」と話すように、一定の飛距離と安定感を両立させたい。
予選カットがない大会を含め、今季出場7試合をいずれも4日間プレーしている中で試行錯誤を重ねてきた部分でもある1Wショット。シーズンのフェアウェイキープ率は部門別84位の58.67%で、ティショットのスコア貢献度がツアー121番目の「-0.245」に甘んじている。
直近の「ザ・プレーヤーズ選手権」で複数のモデルを試していた1Wのシャフトは、オープンウィークの調整も挟んで慣れ親しんだグラファイトデザイン ツアーAD DIに立ち返り、一本化した気配がうかがえる。「オフの時は状態は良かったので、あとは試合でどう出せるか。その“枠内”に入らないことも多いんでね、(今季の)僕は。このコースでいい感じでプレーできると、たぶん自信を持って来週に行けると思う」とテーマは明確だ。
ツアー1位のスクランブリング率73.65%を記録するショートゲームがスコアメークを支えているように思われるが、本人は「アプローチもそんなにいい感触っていうのはないので…」とポツリ。世界屈指のウェッジワークを生む繊細なフィーリングは、数字では測れない。その点もバミューダ芝から砲台グリーンに対して寄せるシーンが増えそうな今週がひとつの基準になる。「ここの芝でうまくいかないと、来週なんてもってのほか、ムリだという感じがある。そこをしっかり調整しながらいいプレーができれば」。美しく、それでいて非常に難しいオーガスタのライグラスでの戦いをイメージしながらの一週間になる。(テキサス州サンアントニオ/亀山泰宏)