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2004年を振りかえる/フィル・ミケルソン編

記念すべきミケルソンの2004年シーズンの快進撃は、1月に行われた「ボブホープ・クライスラークラシック」が序奏曲となった。最終日、スキップ・ケンドールとのプレーオフ1ホール目、18番パー5の3打目をグリーンエッジ外からピン横10センチに寄せてバーディ。2002年以来のPGAツアー優勝、8参戦で7度のトップ10入りという結果は、ミケルソン復活の旋風を巻き起こした。

そして迎えた運命の「マスターズ」。54ホール終了まではクリス・ディマルコと首位を分けていたミケルソン。42回のメジャー参戦で1度も栄冠を手に入れることがならなかったミケルソンについに「その時」が訪れた。6メートル弱のウィニングパットを沈めた瞬間、喜びのあまり宙に浮いたミケルソン。決まった瞬間、家族や友人たちに祝福され、念願のグリーン・ジャケットに手を通したのだった。

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次にミケルソンの頭に浮かんだのは「グランドスラム」達成の夢。「全米オープン」の開催地シネコックヒルズの女神は、ミケルソンに微笑んではくれなかった。素晴らしいスタートを切ったものの、パットが決まらず2位でフィニッシュ。早々と「グランドスラム」への夢は消えてしまった。そして秋、「ライダーカップ」直前に契約メーカー変更のニュース。ライダーカップ直前にメジャーを勝ったタイトリストから、キャロウェイへギア変更するというニュースはアメリカ選抜チームを震撼させた。そしてオークランドヒルズでの単独行動、そして結果は1勝3敗という悲惨な結果に終わった。

ライダーカップ後は休暇を取り、再調整に入ったミケルソンだったが、休暇明けのミケルソンは予選落ちや棄権ばかり。しかし悲願のメジャータイトルを得たミケルソンはそのままでは終わらなかった。アンオフィシャルのイベント、今年のメジャー大会を制した4人で争われる「グランドスラム・オブ・ゴルフ」で、最終日にスコア「59」をマークしての優勝し意地を見せてくれた。

ミケルソンは現在、2005年シーズン開幕までしばしの休暇を取っている。2005年、ミケルソンはどんなプレーで我々を魅了してくれるのか楽しみだ。

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