マキロイが練習ラウンドで「81」って… オークモントはやっぱり激ムズ
◇メジャー第3戦◇全米オープン 事前(10日)◇オークモントCC(ペンシルベニア州)◇7372yd(パー70)
ロリー・マキロイ(北アイルランド)は前週出場した「RBCカナディアンオープン」へ向かう前の月曜日、メジャーを見据えてこのオークモントCCで練習ラウンドを行った。「上がり2ホールでバーディを取って『81』だったよ。それほど悪いプレーをしたとは感じなかった。先週の月曜日は“インポッシブル”だったね」。狭いフェアウェイを外したボールを探すのに2、3分かかってしまうほど深く密集したラフ。ハードセッティングを特徴とする全米オープンの中でも屈指と名高い超難関コースはとんでもない状態に仕上がっていた。
それからまとまった量の雨が降ったことで、コンディションはかなりソフトになった。「あの月曜日に比べれば、今はずっと穏やかだよ。(先週)ピンは危険な場所に切られていたし、グリーンスピードは15.5フィートも出ていた」。強烈なラフ、傾斜のきつい高速グリーン、シビアなホールロケーションが組み合わされば、さすがのグランドスラマーでも手に負えない。そんなモンスターコースからは、わずかに許容範囲が広がったといえる。
それでも、「フェアウェイに置けば、確かにプレーできる。ただ、なるべくピンの下につけて、パーを獲ることだけを考えなければいけない。バーディはボーナスだよ」。10日(火)のような晴天が続けば、開幕に向けて再びコンディションは難しくなっていく。そのポテンシャルを一度体験したばかりとあって、警戒を緩めることはない。
1Wをテーラーメイドの最新モデル「Qi35」に移行した前週は今季初の予選落ちを喫した。5月「全米プロゴルフ選手権」の開幕前の検査でエースドライバーが不適合となったことを受けてのスイッチは結果的に凶と出た。今週使うモデルについて聞かれると「テーラーメイド。打つところを見れば分かるよ」とニヤリ。「マスターズ」制覇を含め、信頼を置く前作「Qi10」を再投入することになりそうだ。
前回のオークモント開催だった2016年大会、そして今週と世界ランキングでトップ10にいる唯一の選手。予選落ちを喫した9年前のリベンジへ「飛距離と正確性を両立させる。それがレシピだ」と力を込めた。(ペンシルベニア州オークモント/亀山泰宏)