2年目の“変化”も有効活用 久常涼はツアー屈指の難コースで「自分にもチャンス」
◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 事前(20日)◇トリーパインズGC (カリフォルニア州)◇ サウスコース(7765yd)、ノースコース(7258yd、いずれもパー72)
一年ぶりにトリーパインズGCへ戻ってきた久常涼は「うーん、今週は難しい。ラフは深いし、タフですね」と、どこか楽しそうに話した。昨季数多くのコースを転戦し、それぞれの難度を含めた情報をインプットして臨む2年目だから実感もにじむ。
メインのサウスはツアー屈指のロングコースであり、太平洋から吹き抜ける風への対処も厄介。ただ、ルーキーとしての一週間で持ち帰ったものはネガティブなものばかりでもない。「去年も難しいと思ったけど、その中でも自分にもチャンスがあるコースだとすごく思った」
前年はノースを回った初日に「65」を出して首位と1打差の2位発進。サウスでの2日目以降にスコアを落としたが、最終日は「70」と持ち直して5アンダー33位に入った。「ティショットでフェアウェイを捉えていければ、たくさんチャンスは作れると思う。今週のコースの感じは好きだし、ここは頑張りたい」と意気込む。
サウスを18ホール回ったこの日の練習ラウンドは、当地での経験も豊富な松山英樹と一緒だった。途中でアプローチショットを教わるようなシーンもあり、「今日もたくさん、いろんなことが聞けて、本当にいい練習ラウンドができた」と充実感をにじませた。
21日(火)はプロアマでノースを回る予定。プロアマの時間帯を避けながら2コースを下調べして水曜開幕に備えた一年前を思えば、間違いなく戦いやすい。「(今回はメンバーに)たまたま入っただけ」とは言うものの、「プロアマで前日にプレーするという機会も増えると思う。それも上手く有効活用しながら準備を進めていければ」。着実に階段を上っていく。 (カリフォルニア州サンディエゴ/石井操)