【GDO EYE】トム・ワトソンから大会関係者に「感謝している」
帝王J.ニクラスが「ウェンディーズ・スキンズゲーム」で勝利!
ジャック・ニクラス、アーノルド・パーマー、トム・ワトソン、クレイグ・スタドラーの往年の名プレーヤー4選手で争われる「ウェンディーズ・スキンズゲーム」。
初日9ホールの戦いからアーノルド・パーマーとトム・ワトソンは完全にシャットアウト。ほとんどのスキンズを奪っていたのは、このメンバーでは若手となるクレイグ・スタドラーと、今年65歳で本格的な試合は昨年の背中の手術以降1年ぶりというジャック・ニクラス。
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10番分はキャリーオーバーとなり、2スキンズ分の6万ドルに膨れ上がった11番パー3、ワトソンが長いバーディを沈めて初スキンに近づいた。しかしスタドラーが1メートル半のバーディパットを難なく決めて、またもキャリーオーバー。12番はニクラスとスタドラーは共にパーとして13番パー5は、4スキンズ分に。その13番でスタドラーは2打目を左に引っ張ってしまいギャラリーの中へ。しかしそこから見事なリカバリーショットでピン横1メートル半に運び、なんと結果はバーディ。これで4スキンズ分がスタドラーの手に転がりこむかと思いきや、ニクラスが6メートル弱のバーディパットをど真ん中からカップインさせた。
そして5スキンズ、17万ドル分の14番パー4でニクラスが残り168ヤードをピン手前2メートル半につけ、バーディ。5スキンズ分をさらい、通算10スキンズと大きくリードしてまう。さらにニクラスは15番でも3連続となるバーディを沈め、さらに1スキン追加。16番、17番はそれまで静かだったワトソンが連続で奪い、最終18番は大健闘したスタドラーが決めたがジャックには到底及ばず。結果、ニクラス通算11スキンズ、獲得賞金34万ドルというダントツの優勝。2位はスタドラー、5スキンズで18万ドル。3位は2スキンズを終盤で稼いだワトソンが8万ドル。キング、アーノルド・パーマーは完敗となってしまった。
ジャック・ニクラス
「まさか優勝するなんて思わなかったよ。せめて1スキンくらいとって参加した意義は保ちたいと思っていた程度だった。できるだけ試合を面白くできるように競演できればいいなと思っていたんですよ。ワイレアは好きなコースだし、ここで勝ったことはなかったけど、良い成績を残しているコースだからね。優勝というものはいくつになっても最高の気分だね」
今回の賞金34万ドルというのはジャック・ニクラスのキャリアにおいて最高賞金額となった。PGAツアー時代の最高額は1956年のマスターズ優勝は14万4000ドル、チャンピオンズツアーでも1995年と、1996年の「トラディション」優勝、そして1990年の「マズダ・シニア・オープン」のいずれも優勝賞金は15万ドルだった。