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2024年 BMW選手権
期間:08/22〜08/25 場所:キャッスルパインズGC(コロラド州)

体調不良に腰痛…松山英樹はスタート前の不安吹き飛ばし好発進

◇米国男子プレーオフ第2戦◇BMW選手権 初日(22日)◇キャッスルパインズGC(コロラド州)◇8130yd(パー72)

スタートの1時間半から1時間20分前に1回目のパッティング練習を始めるのが松山英樹の日々のルーティン。ところが、この日の開始はわずか43分前。体調不良によりコース到着が遅れ、ギリギリまで出場可否を検討していた。

それが 1番ティに立つと、プレーが危ぶまれたと思えぬ好発進を見せるから恐ろしい。2番でフェアウェイから2打目をグリーンの傾斜を使ってピン1.2mにつけてバーディ先行。3番はピン奥3mをとらえて連続バーディ。練習場で急ピッチで仕上げたショットで勢いづいた。

パターは、シーズン2勝目を飾った前週「フェデックスセントジュード選手権」で握ったスコッティキャメロンを引き続き投入した。4番(パー3)では20mものスライスラインがカップに吸い込まれ、グリーン上での好調ぶりを再び印象付けた。3連続バーディで序盤から順位は2位タイで推移。周囲の不安に反してリーダーボードを駆け上がった。

キャリア初のプレーオフシリーズ優勝でポイントランキング(フェデックスカップ)が8位から3位に浮上した。同4位のコリン・モリカワとの2サムは後半にかけてギャラリーを増やした。松山は10番で 1Wショットを右に曲げてボギーを叩きながら、11番(パー3/177yd)でバウンスバック。21ydの強烈な打ち下ろし、標高1900mもの高地コースで距離をしっかり合わせ、8Iでピン左5mをとらえた。

池向こうのグリーン右サイドに立つピンを攻めた15番で5個目のバーディ。さらに17番(パー5)、3打目はグリーン奥の深いラフからウェッジでかき出し、打球の勢いを殺して“OK”の距離に寄せた。雷雨により18番の第2打地点に向かう途中でホーンが鳴り、3時間10分の中断を強いられたが、6バーディ、1ボギーの「67」。再開ホールで60㎝のチャンスを外しても5アンダーで、2週続けて初日を2位で終えた。

体調不良はもとより、先週から続く腰痛の状態は心配だ。ラウンド中、ショット後にストレッチをするシーンもあった。2連勝に限りなく近い成績を残せば、ザンダー・シャウフェレを抜いてランク2位となり、次週の最終戦「ツアー選手権」(ジョージア州イーストレイクGC)に臨める可能性がある。そうなれば、スタート時のスコアにハンディキャップを設ける試合にあって、トップのスコッティ・シェフラーとは2打差。シーズンの最終局面。懸命に体にムチ打ち、コースと向き合っている。(コロラド州キャッスルロック/桂川洋一)

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