ねじ込んだ4mの“ダボパット” 松山英樹「1打でも良かった方がいい」
2024年 パリ五輪
期間:08/01〜08/04 場所:ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)
2024年 パリ五輪【男子】
期間:08/01〜08/04 場所:ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)
「気持ちは数百倍違う」丸山茂樹監督もうなずく松山英樹が削った“1打”
◇パリ五輪 男子 2日目(2日)◇ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)◇7174yd(パー71)
出だし3ホールで2バーディを先行した松山英樹。トーナメントリーダーの快調な滑り出しを日本代表の丸山茂樹監督は少し違う目線で見つめていたという。「何となく表情も浮かない雰囲気で、何か自分の中でうまく行かないことがあるんじゃないかなという表情をしていたから…」。だからこそ、10番からの2連続バーディで上向いたタイミングにも敏感だった。
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2打リードの単独首位で迎えた最終18番はティショットを右に大きくミス。ラフからの3打目を池に落とした後、4m弱のダブルボギーパットを決めきった。
「あれはちょっと僕の中でも大きかったな、と。(結果として)トップから落ちていない。自分がプレーヤーだったとしても思うのは、あそこでトリプルボギーを打つか、最後のパットを入れるかで練習場に向かう気持ちは数百倍違う」
トラブルに見舞われてのフィニッシュだったとはいえ、トップタイでホールアウト。首位陥落で追う状況から3日目を始めるよりもずっといい。「18番を見ていても、あそこ(上)からあんまり入らないの、みんな。よく読んだと思って。それはもう、素晴らしかった」と声のトーンを上げた。
練習日の状態をチェックしていた時点ではショットで気になる部分もあったというが、試合に入ってスコアをまとめてくる力には改めてうなる。「あしたが勝負だと思う。きちんと離されないように。もし、(可能)だったら、ぶっちぎるように。どっちかで3日目を終えれば、最終日もだいぶ“目”があるんじゃないか。僕は全力で応援するのみ」。金メダル獲得へ、残り36ホールのポイントを挙げた。(フランス・ギュイヤンクール/亀山泰宏)