東京大会に続いて出場するロリー・マキロイ（Andrew Redington Getty Images）

◇パリ五輪 男子 事前（30日）◇ル・ゴルフ・ナショナル（フランス）◇7174yd（パー71）

公式会見に臨む前日29日（月）、ロリー・マキロイ（アイルランド）の姿はスコットランド・セントアンドリュースにあった。

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「僕がなぜいたか、あなたには関係ないよ」と笑ってかわし、「最後の数ホールであんなに“ギャラリー”が集まるとは思っていなかったけど、ここへ来る前に1回はゴルフをしておいた方がいいと思ったんだ」。2週前の「全英オープン」で今季初の予選落ちとなって以来というゴルフを楽しんでからパリに入った。

112年ぶりの五輪ゴルフ競技復活となった2016年リオデジャネイロは出場を辞退したが、前回21年の東京五輪に参戦。銅メダルをかけたプレーオフに敗れた後に発した「3位になるためにこんなに頑張ったことはない」というコメントは、ゴルフ界でメジャーと比較されがちなオリンピックの価値が高まっていくポテンシャルを感じさせるものだった。

最終盤でショッキングな逆転負けを喫した6月「全米オープン」をはじめ、近年の4大メジャーでの戦いぶりがモチベーションを上げている部分もある様子。「僕が10年間“ビッグ4”をひとつも獲れていないことはよく知られた話だ。金メダルを獲れれば、この10年のキャリアで最大ではないかもしれないが、そのひとつにはなるだろう」とうなずいた。

「ゴルフがオリンピックに加わる期間が長くなればなるほど、メジャーと肩を並べられるようになるかどうかは分からない」と言いつつ、「僕たちには年4回、金字塔というべき大会がある。でも、いずれはオリンピックもメジャーと肩を並べる大会になると思う」。トップ選手の中でもひときわ肯定的なスタンスを終始崩さなかった。（フランス・ギュイヤンクール／亀山泰宏）