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2024年 全英オープン
期間:07/18〜07/21 場所:ロイヤルトゥルーン(スコットランド)

「また肺に穴が空くかと」 星野陸也は復帰6連戦目で奮闘中

◇メジャー最終戦◇全英オープン 初日(18日)◇ロイヤルトゥルーンGC(スコットランド)◇7385 yd(パー71)

「また、肺に穴が空くかと思った…」。ちょっと言葉は過激かもしれないが、復帰から6連戦目での「全英オープン」はなかなかしんどい。「79」をたたいた星野陸也は8オーバー138位と出遅れるスタート。「立て直したいけど、まだイメージが湧かない」と、休養前の感覚に戻るまではもう少し時間が必要だ。

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肺から空気が漏れる「気胸」を患い、5月から1カ月間の休養をとって6月「全米オープン」から復帰した。当初はクラブの握り方や振り方に迷うほど。「ゴルフをして、早く感覚を戻したかった」と3、4試合の予選落ちを覚悟して連戦を組んだが、実際に2日間で終わったのは初戦と、前週の「スコットランドオープン」だけ。「KLMオープン」10位、「BMWインターナショナルオープン」6位と、欧州ツアー2試合でのトップ10入りは順調な回復ぶりを感じさせる。

試合をこなす中で徐々に体の状態は戻ってきたが、繊細な手の感覚はまだしっくりきていない。もともとコースや風に応じて、いくつも球筋を打ち分けるタイプ。それを生かせるはずの全英で、この日は歯が立たなかった。

「微妙なカット、抑えたり、風にぶつける球。微妙な調整がうまくいかない」と、ティショットに苦労してフェアウェイキープ率は35.7%(5/14)で全体143位。ラフやブッシュからのショットでリカバリーもできず、前半だけでセカンドショットを2度バンカーに入れてボギーをたたいた。

「良いショットをした記憶が全然ない」とため息が漏れたが、練習日とは真逆に変わった風向きへの対応策は、初日を終えてイメージできている。「この風だと、1、2パターンのショットじゃダメ。あしたは思い切ってやるだけ」と気持ちを奮い立たせた。(スコットランド・トゥルーン/谷口愛純)

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