松山英樹は日本時間18日午後10時26分にスタート/全英オープン初日
2024年 全英オープン
期間:07/18〜07/21 場所:ロイヤルトゥルーン(スコットランド)
松山英樹「全英」ベストは初出場6位 ロイヤルトゥルーンには苦い記憶
◇メジャー第4戦◇全英オープン 事前情報◇ロイヤルトゥルーンGC(スコットランド)◇7385 yd(パー71)
松山英樹にとって、今年が10回目の「全英オープン」になる。自己最高位は、初出場の2013年にミュアフィールドで記録した6位タイ。一方で、メジャーでは複数の予選落ち(3回)を喫している唯一の大会でもある。今年の舞台となるロイヤルトゥルーンは2016年に続いて2度目の挑戦。これまでの主な戦績を振り返る。
2013年/初出場で「全米オープン」に続きトップ10
「71-73-72-70=286」通算2オーバー6位タイ(ミュアフィールド)
自身初の全英オープン出場権は、タイで行われた最終予選会で2位に入りつかんだ。2週前の「全米オープン」で10位。周囲の期待値は高く、開幕前の公式会見に日本勢で唯一招かれた。
予選ラウンドはフィル・ミケルソン、ロリー・マキロイ(北アイルランド)との注目組でプレー。初日は「71」で回り、イーブンパーの21位タイと上々の滑り出しだった。2日目も「73」と踏ん張り、首位と5打差の通算2オーバー20位タイで決勝ラウンドに進出。ミケルソンは「隙のないプレーヤー」と21歳を評したが、3日目は思わぬ“洗礼”を受けた。
前半9番から3連続バーディを奪うなど一時は首位と1打差に迫ったが、17番(パー5)でスロープレーにより1ペナルティが科されて「72」で終える。11位タイで迎えた最終日は2バーディ、1ボギーの「70」と4日間初のアンダーパーをマークし、タイガー・ウッズらと並ぶ通算2オーバーの6位タイ。全米オープンに続くメジャーで連続トップ10入りを果たし、翌年大会の出場権も獲得した。
2016年/「全英」自己ワーストスコアで初の予選落ち
「72-78=150」通算8オーバー111位(ロイヤルトゥルーン)
2016年は2月「WMフェニックスオープン」で優勝を挙げ、今年の会場であるロイヤルトゥルーンで自身4度目の全英オープンを迎えた。警戒ホールの一つに挙げたのは、「ポステージ・スタンプ」(郵便切手)と呼ばれる8番パー3。全英最短の123ydながら、打ち下ろしで縦長グリーンの面積は小さく、「風によっては6番(アイアン)からPWまでいろいろなクラブを使う」とティショットに繊細なジャッジが求められる。初日は同ホールをパーで通過するなど前半でスコアを伸ばしたが、後半にスコアを落として「72」。1オーバー75位タイと出遅れた。
2日目は1バーディ、8ボギー、全英自己ワーストの「78」と崩れ、通算8オーバー111位で予選落ちを喫した。2日目のパーオン率は28%と低迷。強まる雨風もコースの難度をいっそう高くし、後半9ホールだけで2度の3連続ボギーを喫した。4回目の出場で初めて週末に進めず、「悔しいです」と表情を硬くした。
2023年/全英自己ベストに次ぐ13位
「70-72-69-70=281」通算3アンダー13位(ロイヤルリバプール)
初めてロイヤルリバプールを戦った2014年から9年。2度目の挑戦は、前回の39位を大きく上回る13位で終えた。初日は背中の痛みを気にする様子を見せながら「70」の1アンダーでまとめて19位発進。2日目は風の強い午後プレーで「72」。通算イーブンパーの25位に後退し、「タフな一日。自分が思うようなショットが打てず、パターもきのうと違って苦労した」と振り返った。
3日目はボギーなしの2バーディ「69」をマークして17位。最終日は出だしの1番でダブルボギーが先行したが、その後は立て直して2日連続のアンダーパー「70」で終了。「久々にああいう(ダブルボギー)スタートをしても、(集中が)切れることなく良かった」と通算3アンダー13位の成績を残した。9度目の全英で、6位に入った2013年(ミュアフィールド)に次ぐ好成績だった。
<松山英樹 過去の全英戦績>
・23年/13位 ロイヤルリバプール
・22年/68位 セントアンドリュース
・21年/欠場 ロイヤルセントジョージズ
・19年/予選落ち ロイヤルポートラッシュ
・18年/予選落ち カーヌスティ
・17年/14位 ロイヤルバークデール
・16年/予選落ち ロイヤルトゥルーン
・15年/18位 セントアンドリュース
・14年/39位 ロイヤルリバプール
・13年/6位 ミュアフィールド