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2024年 全米オープン
期間:06/13〜06/16 場所:パインハーストリゾート&CC パインハースト No.2(ノースカロライナ州)

「難度の上げ方が他のコースと違う」石川遼が見た8回目の全米オープンコース

◇メジャー第3戦◇全米オープン 事前(12日)◇パインハーストリゾート&CC パインハースト No.2(ノースカロライナ州)◇7548ヤード(パー70)

砲台グリーンが連続するパインハーストNo.2では、周辺からの“寄せ”がコース攻略のカギになる。ウェッジで傾斜にクッションさせたり、ふわりと上げたり。ときにはフェアウェイウッドやユーティリティを使うなど、選手たちはピンチをしのぐための策を事前練習で練る。そんな中、石川遼はほとんどのケースで、パターでボールを転がし続けた。

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ショットのスイングづくりを続けながら、石川が「この1年、2年とコツコツと力を注いできた」のがロングパットだ。グリーン上で20m、30mが残ったケースで、いかに傷口を広げないか。その感覚を磨いてきたからこそ、今大会では寄せるクラブの中心にパターを据える。「今週はいろんな意味で“パターゲーム”になる可能性があると思っている。パターでも『グリーンにのればいいや』という状況もある。そこからの勝負にもなる」とにらんだ。

2年連続8回目のゴルファー世界一決定戦。前回当地で行われた2014年大会は、PGAツアー参戦時に出場できなかった。フェアウェイの両サイドはラフではなく、ウェイストエリアが敷き詰められた18ホール。「ゴルフを難しくする、その難度の上げ方が他のコースと違う。今まで出てきた全米オープンの中でも割と特殊な感じに見える」と話す表情は楽しそうでもある。

ティショットが乱れれば即座に砂地からの2打目を強いられる。ボールが茎の強いワイヤーグラスの近くにあれば、“ペナルティ”に近い。「開き直って、割り切っている」と気持ちを強く持つつもり。問題はやはり200yd前後残る場面も多い2打目以降で、「そこまで大きくないグリーンが、砲台になっていることで、体感的には3分の2から半分くらいの感じ」と狙えるエリアはかなり狭い。

「プレーイングディスタンスは長く感じますけど、その分、グリーンも奥よりも手前からの方がやさしいホールが多い。ピンまで250ydあっても、(奥に行くよりは)230ydに落とせばいいと。残り距離やそのホールのパー(設定)に惑わされないように、自分で作りあげていくしかない」。警戒心を解くことなく、18ホールのトータルスコアを日々大切にする。

5月、日本での最終予選会は妹の葉子さんを起用した。今大会は弟の石川航とメジャーのコースを歩く。「妹にやってもらった時も、自分のテーマと向き合いながら共有してやっていた。航とも同じようにしたい。お互いにとって良い1週間になるんじゃないかと思います」とスタートを待ち望んだ。(ノースカロライナ州パインハースト/桂川洋一)

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